2017年6月30日金曜日

BISTRO de CALPIS

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
自家製ベーコンと目玉焼きのトーストサンド
ヨーグルト(朝食みかんヨーグルト)
アイスカフェオレ
昨日とほぼ同じで代わり映えのない朝食になってしまったので、せめてもとトーストサンド仕立てにしてみたり。
 
食パンをチーズトーストにして、薄切りを炙ったベーコンと目玉焼きをまとめてトーストにして、「豪華ラピュタトースト」的な感じでいただいた。ベーコンの美味しさでなんともリッチな味になって、思った以上に良い感じ♪
池尻大橋「BISTRO de CALPIS」にて
 「発酵」がテーマのフルコースディナー
 スプマンテ・白ワイン・赤ワイン
素敵な招待状が届きました♪ 数週間前、携帯に覚えのない電話番号から着信があったので出てみたら、「ビストロカルピスに当選致しました」との電話。
 
ひゃーほんとですかほんとですか?行きます行きますアレルギーありませんアルコールも大丈夫です!
 
……と確認の連絡を終え、そこからしばらくしたところで郵送でインビテーションカードが届いたのだった。
 
BISTRO de CALPIS」は、少し前にwebで参加受付をしていた、カルピスの「発酵」をテーマにした料理店。完全招待制で10日間、各日12組24名という狭き門で、なんでも3980組の応募があったそう。
 
……なんか、数年分の幸運がここに集中してしまった?みたいな?
 
店頭には可愛い看板。 応募の時点で同伴者の名前も記すのだけど、ここはやっぱりだんなでしょ、と。
 
夕方レストランの最寄り駅で落ち合って、のんびり散策しながら目黒川沿いのお店に行ってきた。
 
場所は「STALL RESTAURANT」。カジュアルフレンチのお店のようで、店頭には可愛い看板が置かれていた。
 
素敵な雰囲気のお店でした。カトラリーもおしゃれ。 オープンキッチンの店内はモダンな雰囲気で、6人がけテーブルを2つ繋げた長テーブルが2つ。
 
晩餐会のような長テーブルで、「おお、これは社交力が試されるやつだ……!」と軽く緊張したりした。
 
続々とやってくる招待客は、20~40代中心で女子が多かった印象。男性は3~4人に1人くらいだったかな?と。
 
卓上には丸く可愛いメニュー紙がリングで留められていて、料理が出てくる度にその説明のシートが増えていく楽しい趣向。メニューは最後にお土産としていただいて帰ることができた。
 
いただいた料理はこんな感じ。どれもこれも独創的で、楽しかったし美味しかった。
 
アペリティフ・「カルピス」×甘酒のノンアルコールカクテル
好みで「追いカルピス」をスポイトでどうぞ、と。 ノンアルコールの甘酒とカルピスを合わせ、炭酸水で割った爽やか味のカクテルから。
 
卓上にはスポイトの入ったカルピス原液のコップも出てきて、「お好みでカルピスを足してどうぞ」とのこと。
 
比較的あっさり味だったこのカクテルを1口、2口飲んだ後、周囲の人たちも私も一斉にスポイトを手に取っていた。
 
写真の左側、コップが被せられた白トリュフのような物体は、二次発酵中のパンの種。もこもこふくらんでいく様を目の当たりにしながら食事をし、途中でオーブンで焼いて肉料理に合わせて登場という趣向。「発酵」がテーマだからね。
 
1st 若草のファーム/旬菜と麦の土
「土」がおいしかった。(しかし食べづらかった) 前菜1皿目、「内モンゴルの雄大な大自然をイメージ」だそう。
 
ほぼ生の、食感を生かした野菜あれこれにカルピス風味の泡を乗せ、下には「土」をイメージしたふりかけのような、砕いたグラノーラのような……な茶色もの。
 
ランチョンマットが青い円のイラストだから、どの皿もなんとなく絵本のような光景になって、それがとても綺麗だった。
 
実質飲み放題状態でグラスに注いでくれていたスプマンテ、シャルドネ、メルローはスロベニア産だそうで、これも美味しかった。
 
ボトムレス状態で注いでくれるものだから、ついつい杯を重ねてしまったり。
 
2nd トマト酵母の生ガスパチョ
発酵トマトはうるさいですよー。 テーブルについた時から気になっていたのだけれど、テーブルの中央には、赤くて丸いものが詰まった瓶詰めが、しゅわしゅわといかにも「発酵中です」という風に泡立っていたのだった。
 
前菜2皿目は、この発酵トマトを使ったスープ。
 
音をバイブの触感として伝えられる機械が各テーブルにやってきて、順番に「自分の心臓の鼓動」と「トマトの瓶の鼓動」を比較する実験(?)を。
 
トマトの瓶は人の行動の何倍もすごい音で、ぼっこんぼっこん発酵中だった。後でお店の人に「これ……開けたら絶対、吹き出しますよね?」と言ったら「ええ、吹き出します。ズボンがびしょ濡れになりました」との告白が。
 
ほぼほぼトマト味のスープ。おもしろかった。 「ガスパチョ」という名前ながら、きゅうりやタバスコ、パンなどは一切入っておらず、塩とレモン汁とオリーブ油だけ、だったかな?
 
本当にシンプルな食材だけを組み合わせたトマトスープ。
 
酸味が柔らかくなって、その代わりトマト特有の甘さも控えめになった感じ?青臭さは無く、なんだか不思議な味わいのスープだった。
 
3rd のどぐろの干物 ぬか漬けのタブレと水キムチ
日本酒が恋しくなる美味。おいしー! 前菜3皿目、は、和洋韓折衷の(?)発酵食品盛合せ。
 
しょっつるをまぶして干した(ゆえに発酵する)のどぐろの干物と、その下には和風の味わいのぬか漬けタブレ、甘酸っぱさのあるきゅうりや大根は、乳酸菌たっぷりの水キムチ。
 
のどぐろが、素晴らしく美味しかったし、食材の組み合わせも不思議によく似合って、でもこれは日本酒が恋しくなる一皿。白ワインも似合っていたけど。
 
4th ヨーグルトときゅうり、桃のサラダ
予想外の外見の皿だった、好物だらけのサラダ。 前菜4皿目(すごいね)は、私の好物だらけのサラダ。
 
「乳酸菌による発酵の風味をお楽しみください」
とのことで、水切りしたヨーグルトいハーブなどを混ぜたものがドレッシング代わり。
 
きゅうりはリボン状に薄切りになっていて、甘く美味しい桃がミントと共に添えられていて、甘さと酸味のバランスがばっちり。
 
脇のチュイールもほのかに酸味があったから、ヨーグルトベースだったのかな?
 
初めて飲んだ、カルピスの生成過程の発酵乳。すっっっっっっっぱいんです……! 続く趣向もまた面白く。
 
リキュールグラスに3種類やってきたのは、原料の生乳(このあと脱脂して、脂分はカルピスバターになる)と、「1回目の発酵乳」、「2回目の発酵乳」。
 
一般消費者は口にする機会のない、発酵乳の味見をさせてもらえたのだった。
 
1回目の発酵は、「乳酸菌による発酵」とのことで、口が「*」の字になるほどの強烈な酸味。
 
「飲むヨーグルト」なんて生やさしいものじゃなく、渋いくらいの酸味の発酵っぷりだった。
 
そして糖を加えて酵母による発酵をしたのが「2回目の発酵乳」。
 
これはもうほぼほぼカルピス。しっかり甘くて、あのふわっと独特の甘酸っぱい香りが漂ってくる。
 
 
5th ココットで焼きあげた「カルピス」仕込みの西京味噌焼き(サーモンとコーン)
最初にテーブルにどーんとやってきた、ル・クルーゼのココット。 グラニテ代わり(?)の楽しい趣向の後は、魚料理、西京味噌焼き。
 
最初に皆の前で鍋の蓋を開けてくれるプレゼンテーションがあり、盛りつけられてでてきたのが、今日の一番上の写真。
 
下にはくたくたに火の入った青菜(?)や茗荷や青じそ。ほぐしたコーンや豆苗と共に、ふっくら火の入ったサーモンが大きく1きれ。
 
この西京焼きが、絶妙の甘じょっぱさ。味もしっかり染みていた。
 
味噌床には、カルピスが入ってるんですって。確かに、カルピスのミルク系甘酸っぱさと味噌はよく似合うと思う。  
真似できない~な料理が多かったけど、これは家でも真似できそう。
 
6th 「カルピス」でマリネした和牛とザワークラウト
最後はボリュームたっぷり、ジューシーな和牛のグリル。 メインディッシュの肉料理も、やっぱり「カルピス」。
 
カルピスと肉醤(ししびしお)で大きなブロックの肉を2日漬け込んでから焼いたものだそう。
 
肉醤の代わりに、自宅ならナムプラーや醤油でも良いとか。
 
良い感じのミディアムレアに焼かれた肉の添え物は、これまた発酵食品の「ザワークラウト」。お店の自家製だそうで、酢でマリネした「なんちゃってザワークラウト」とは違う、独特の発酵臭がちゃんとした。
 
肉は文句なしに上質のもので、火入れも完璧。
 
パンも無事焼き上がりました。そしてノーマルカルピスもテーブルに。 あわせて、さっきまで卓上で膨らみ続けていたパンも良い具合に焼き上がり、テーブルには「改めてカルピスをどうぞ」と黄金比率のカルピスもグラスに一杯。
 
焼きたてあつあつのパンに、あのいつもの味の、ふわっと甘いカルピス。
 
カルピスもね、案外肉料理に合うんだわ。と思った。
 
7th 「カルピス」と味噌のブレンドソルベ 豆乳の蒸しケーキ
デザートも和の組み合わせ。ソルベ美味しかった~。 くるみやピスタチオ、きなこがトッピングされた「和」な感じのデザートは、びっくり味の味噌カルピスソルベ。
 
口に含んだ時は猛烈に「味噌」な存在感、そして後味にふわんとカルピスの香り……という、不思議な調和のあるソルベだった。未知の味。
 
蒸しケーキももちろんふんわりカルピス風味。
 
カルピスデザートっていうと、カルピスの味そのままのゼリーやシャーベットが一般的だけど、調味料として使うのもありなのね、と。
 
食後の飲み物が「ほうじ茶」で、それがまた良い感じだったり。
 
帰りには、テーブルで続々重ねられていった丸いメニューシートと共に、紙袋も1人1つ。
 
中には470mlのカルピス原液(市販のと同じ)と、レトロな「カルピス」のロゴ入りのガラス製朝顔グラス、「ビストロカルピス」の缶バッジ2種類、レシピなどが載ってる広報誌3種類が入ってた。
 
我が家にはもちろんカルピスが常備されているわけだけど、これで、夏の間は買わなくても大丈夫そうな?かき氷にかけて食べるのも美味しいよね。
 
カルピス信者を喜ばせてくれ、発酵食品のお勉強にもなった、楽しく美味しい夜だった。