2017年3月16日木曜日

旅館朝食からのー

二日市温泉「大丸別荘」にて
 朝食
「由紀ちゃん、朝風呂行くなら今だわよ」
と、朝5時過ぎに母に起こされた朝。
 
だんなや息子との旅行だと、ぶっちぎりの早起き勢の私が、母相手だと「良く寝るわけねぇ」扱いされるのが納得できない午前5時。
 
まぁ、「早い者順」の家族風呂に行くならこのタイミングですかねぇ……と、家族風呂に行ってみた。2つあるうちの1つは既に使用中で、びっくりしたわけだけど。
 
陰陽マークのように曲線で区切られた浴槽が、「あつめ」と「ぬるめ」の温度2種類で楽しめるようになっていた家族風呂は、「これ、小さめ旅館だったら普通に大浴場サイズだよね?」という広さ。洗い場もちゃんとあり、脱衣かごの数からすると、2~4人用の浴室、ということみたい。いや、普通に10人くらい入れるよねこの広さ……とびっくりしつつ、朝風呂を満喫してきた。
 
ごくごくほんのり硫黄の香りがする温泉は「アルカリ性単純温泉」だそう。風呂上がりの肌が、キュッキュとする感じで気持ち良い。
 
朝食は昨夜と同じく部屋食の和朝食。
 
ふきのお浸し、蓮根の含め煮、生湯葉とわさび漬け、アスパラのくるみ和え、こんにゃくの煮物、松風焼き的何か
ミックスリーフのサラダ w/柚子味噌
鱈の粕漬け 大根おろし 切り干し大根の含め煮
だし巻き玉子、胡麻だれ温泉豆腐
ご飯(おひつ付)、豆腐とわかめの味噌汁、香の物、ほうじ茶
フルーツゼリー
 
という感じに、野菜たっぷり豆腐たっぷり。
 
どれもしっかり手がかかっていて、美味しいものだらけだった。魚の粕漬けがうっとりするほどの美味しさで、ついつい御飯をおかわり。
 
そして「たんまり食べてしまったから」と朝食後に再びお風呂。
博多「JR博多シティ」内「Toc-Toc」にて
 博多丼 \1500
 ランチビール
チェックアウトは11時ということで、だけど10時半にはおおむね身支度が整ってしまったので、さらっとチェックアウトして博多に向かった。
 
母はあまり神社仏閣には興味がなく、そも遠出するのもめんどくさい……という感じだったので、「駅近でお昼さらっと食べて、あとはお土産もの見るくらいで良いかしらね?という、ゆるゆるの行程。
 
母は初めての博多で、私は二度目とはいえ15年ぶりくらいの博多。駅ビルの「JR博多シティ」はかなりの規模で、駅周りの充実度はかなりのもの。綺麗なビルに母は大はしゃぎで、「上に行ってみましょう!」とレストランフロアを目指し、自然光の入る中庭つきの、緑たっぷりのレストランフロアにますます感動していたのだった。
 
……で、何を食べるか、なんだけど……。
 
「んー……母は、豚骨ラーメンとか苦手だよね?」
「そうねえラーメンは食べないわね」
「モツ鍋……」
「いやーよぉ、モツなんて」
「……あ、餃子もね、けっこう名物……」
「気分じゃないわね」
「えーと、あとはね、水炊き……」
「えーお昼から鍋食べるの?」
 
母の反応は想像していたけれど、想像まんまのが入ってきて、「選択肢、全部潰されたなぁ」と絶望の私。
 
「魚が食べたいわ、お寿司とか」
と母が言うので、じゃあここなら!と鯖料理が食べられるお店の店頭に行ってみたら、「鯖はねー、好きじゃないわね」とこれも撃沈なのだった。うう、鯖、美味しいのに。
 
あいにく寿司屋らしい寿司屋はなかったので、じゃあここなら?と、「Toc-Toc(トクトク)」という魚介のお店で海鮮丼を見つけたので、ここはどうかな、と。
 
母は「十種の海鮮丼」、私は、博多名物を乗せた「博多丼」、なんとなく、互いの妥協が合わさったものを無事に食べることができた。
 
「人気のマグロの漬け丼に博多名物ゴマサバ、明太子、イカ、ウニ、高菜をのせた6種類のにぎやかな名物丼で6周年をお祝い」
 
というこのメニューは、「JR博多シティ6周年企画」ということで、「6」をテーマにした限定フードメニューなのだそう。
 
マグロも漬けになっているし、鯖も胡麻だれがまぶされていて、味わいしっかり。
 
宮崎にも鯖寿司が名物のお店があったりするけれど、博多も鯖、名物なんだね。鯖、おいしい。幸せ。
 
味噌汁と漬物の他に、切り干し大根の小鉢もついてきたセットメニューで、ミニサイズビールを飲みつつ、ちょっとのんびりお昼御飯。
 
その後は、「ちょっとお洋服見たい」という母と、駅ビル内お店を色々見て歩き、後半は土産物街でいろいろお買い物。
 
博多ラーメンが食べられなかったので、せめてもと色々なお店のお土産麺を購入し、ついでに九州地酒を扱う酒屋さんでだんなへのお土産日本酒も数本ゲット。「ひよこ」も買ったし「チロリアン」も買ったし、ついでにスーパーで九州味噌と甘口醤油と鶏飯の素まで買った。「エコバッグで機内持込にすれば持って帰れるよ!」と苺(あまおう)まで購入。
 
ちょっと、常軌を逸した荷物量になってしまったので(←主に酒の存在があかんかった)、母ともども、駅構内のクロネコヤマトに駆け込んで段ボール1箱分、荷物を家に送ることに。母はキャリーの中身をほぼ送ることにしたらしく、「軽くなったわー」と満足気だったけれど、私は冷蔵ものが複数あるし、パソコンも持っていたので、キャリーはいまいち軽くはならず。
 
そのままよろよろと、夕方の便に乗る予定になっている福岡空港に向かったのだった。
丸の内「KITTE」内「過門香」にて
 前菜5種盛合せ \3200
 季節の八宝菜 過門香スタイル \2480
 ”希少”土佐あかうしのチンジャオロース \2480
 壷入り東坡肉 \1900
 四万十鶏醤油香味煮の黄金炒飯 \1800
 海鮮あんかけ固焼きそば \2350
 濃厚杏仁豆腐 \700
 土佐子夏ジュレの濃厚杏仁豆腐 \980
 ビール(プレミアム青島) 3×\780
 ビール(ヴァイツェンベルグマイスター) \900
 梅酒 \650
今、国内線JAL便では「機内Wi-Fi無料キャンペーン」実施中。
 
往路は使うお客さんが多かったのか(高校生の修学旅行団体が乗ってたのよねー)いまいち繋がらなかったのだけれど、復路はそこそこ快適にWi-Fi接続を堪能できた。機内から家族にLINEで連絡できるのって、なんだか不思議な感覚。
 
今日は息子は他の用事があるそうで、夜、だんなと落ち合って都内で一緒に夕御飯ということに。旅行中に食べなかったジャンルのものといえば中華?ということで、行ってみたのは丸の内KITTE内にある「過門香」。
 
過門香は他支店に何度か行ったことがあるけれど、KITTE店は初めて。ヌーベルシノワっぽい雰囲気で、でも料理はさほど尖った風でもなく、期待以上に美味しかった。
 
母好物の前菜盛り合わせから、これまた母の好物の青椒肉絲、あんかけ固焼きそばも注文しつつ、私とだんなの好物の東坡肉などを色々注文。
 
高知県産食材フェア」開催中ということで、青椒肉絲や炒飯、子夏をトッピングした杏仁豆腐などはそのフェアメニューから選んでみた。
 
5種類の前菜は、金柑ソースの焼き豚、蒸し鶏、皮蛋、クラゲ、3種の中華ピクルス(ホワイトアスパラ、深谷ねぎ、紅玉)という幸せな内容。甘さ強め酸味控えめのピクルスが、うっとりするほど美味しかった。爽やかな風味の焼き豚も、良い感じ。
 
野菜も魚介もおおぶりにカットされた八宝菜は、焼き豚と鶏、いか、海老、と肉や魚もたっぷり。生姜の風味が強めで思った以上にこっくり味で、これも想像を良い方向に裏切る美味しさだった。
 
たっぷりサイズの2切れが入った東坡肉は、ほのかに八角の香り。皮までぷるんぷるん。
 
季節メニューの黄金炒飯は、甘じょっぱいタレがかけられた鶏のそのソースがちょっと重めだったものの、デザートまで何もかもがちゃんと美味しくて、満足な夕飯だった。最後はすっかりお腹いっぱい(でも、炒飯と麺と両方食べたかったのよね……母も私も)。
 
柑橘と杏仁の組み合わせも違和感なく、シメの杏仁豆腐にもとっても満足。
首尾良く東京始発の電車に乗られたので、皆で座ってゆるゆると帰宅したのだった。楽しい数日間でした。