2016年4月28日木曜日

念願の「ひのきざか」

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六本木 ザ・リッツ・カールトン東京内「TOWERS」にて
 朝食ブッフェ
六本木のホテル宿泊の昨夜。
私も大概早起き体質なのだけれど、私の母はそれに輪を掛けていて、午前6時前にテレビをつけてくださった。
 
昨夜寝たの1時過ぎなのに!なんで!?と憤慨しつつも私もぱっきりと目が覚めてしまって、
「あー……そういえばお腹空いてたんだよねー……」
「早めに朝御飯、行っちゃう?」
と。
 
朝食つきのプランだったので、昨日のランチに行った館内レストラン「TOWERS」に向かって、ブッフェ朝食。ブッフェではあるけれど、卵料理とワッフル、フレンチトーストはオーダー式。テーブルで注文して、持ってきてもらうスタイルだった。
 
「エッグベネディクト」の文字を見たら他の選択肢が見えなくなって、私はこれを。母はフレンチトーストを。
 
卵料理ができあがるまでに、ブッフェ台であれこれ貰ってきて、もぐもぐ。
 
ザ・リッツ・カールトン東京の朝御飯。パンがどっさり!デニッシュも美しい……♪ そうそう何種類も食べられるものではないけれど(今日はエッグベネディクトも頼んじゃったし……)、ホテルメイドのパンが並ぶ壮観な眺めは、ホテル朝食の楽しみの1つ。
 
デニッシュ系も、フルーツ入りの甘いマフィンも、ハードタイプのパンも食パンも様々揃った一角は、かなりの充実ぶり。
 
ジャムの種類がまた豊富で、壮観でした。 パンコーナー隣のジャムの棚の充実ぶりもすごかった。
 
メーカーを統一せず、「お勧めのジャムを並べましたよ~」とでもいう風に、上段はずらりとマーマレード系、下段はベリー系。
 
母と私はパイナップルジャムが大好きで、
「こんなに種類があるけど……」
「パイナップルジャムは無いのねぇ」
「まぁ、そもそもパイナップルジャム自体があんまりメジャーじゃないしね……」
と言いつつ、私はチョコデニッシュを皿に貰ってきた。
 
料理の種類は案外と少なめで、サラダ野菜やコールドミートはランチで並ぶものとほぼ同じ。温菜もソーセージやベーコンは無くて野菜が数種類ほど。
 
その代わり、和食メニューはなかなかの充実ぶりで、御飯と味噌汁とお粥、数種類の漬物、ひじき煮などの惣菜、焼き鯖に焼き鮭、と魅力的な品が並んでいた。
 
私はスモークサーモン数切れとサラダ野菜たっぷり、あとは3種類並んでいたチーズは全種類貰ってきてみた。
 
チーズは山羊乳白かび系のブッシュ ド ルッセ、ミモレット ジュンヌ(若めのミモレット)、あと1種類、エメンタールのようなセミハードの黄色いチーズ。朝食に山羊乳チーズってけっこう珍しい……と思いつつ、はちみつかけていただいた。
 
メニューに載ってると試さずにはいられないエッグベネディクト。 エッグベネディクトは、イングリッシュマフィンが使われたクラシックなものだった。ポーチドエッグの固まり具合もパーフェクト。
 
ほんのり酸味のあるオランデーズソース、上質なハムも、たっぷりの青菜のソテー、全体的にリッチな味で美味しかった。
 
でも、それより美味しかったのは母の頼んだフレンチトースト。他のパンも食べたいから手伝って、と言われて半分私が引き受けたのだけれど、卵液が染みこんだふわふわの食パンに添えられていたのは、シナモン風味のクリームとりんごのコンポート。シロップも別添えでやってきて、1/2人前と言わず、おかわりしたいほど美味しかった。
 
グラスに盛られている苺ソース入りのヨーグルトと、自家製コンポート(ベリーたっぷり、キウイとパイナップルとメロンと……という感じのもの)も平らげて、朝食終了。
 
午前中は、余力があったら国立新美術館に行っても良かったのだけれど、今日は天気が悪く、外はけっこうな大雨で、窓の外が白く煙って何も見えないほど。
 
1階のペストリーショップでお買い物しましょと階下に行って明日の朝食用のパンを買ったり、母はお土産用にお菓子やジャムを買ったり(私もバームクーヘンを買ってもらってしまった)。
 
あまりに荷物が増えたので着替えの荷物ごと送り返してしまえと段ボール貰って配送の手続きなどしているうちに、チェックアウトの時間になってしまった。ホテルの1泊滞在って、あっという間だ。
六本木 ザ・リッツ・カールトン東京内「ひのきざか」にて
 旬のおすすめ昼会席
 日本酒(満寿泉 貴醸酒)
 日本酒(醸し人九平次 純米大吟醸)
お昼は、来よう来ようと言いつつタイミングが悪くて何年も振られ続けていた、ホテル内の会席料理のお店、「ひのきざか」で。
 
昨日のランチ同様、一休のプランで「【一休限定】会席 季節の味覚をふんだんに使用した、旬のおすすめ昼会席 通常9,936円→8,500円」なるものがあって、これを予約しておいてみた。同じフロアで会席、寿司、天ぷら、鉄板焼きのコーナーがそれぞれあって、会席のエリアは30席ほどという感じらしい。専門コーナーを抱えるだけあって、お造りも天ぷらもたいそう美味しかった。
 
そういえば、プランの説明に「お席は1時間30分制とさせて頂きます」と注意書きがあったのだけれど、それより長く座っていられたような気が。
 
出てきたお料理はこんな感じ~↓
 
先付
自家製白胡麻豆腐 蛍烏賊 美味出汁 山葵 花弁独活
 
食前酒代わりにと貴醸酒を頼んだのだけれど、それとは別に「桜の花のシロップ漬けを入れた発泡日本酒」もテーブルに。桜の色がグラスの底に沈んで、春らしい綺麗な色のお酒だった。
 
で、日本酒選んでいて、料理の写真は撮り忘れ。ねっちりした白胡麻豆腐の上にぷりぷりのほたるいか。桜の花弁型に切られた飾りの野菜は独活だったらしい。
 
お椀
器の蓋まで春だった、お椀。良い香り~。 海老真丈 こごみ 若芽 木の芽 花弁人参
 
山菜に木の芽、桜の花びら型の人参、そして器の蓋の裏まで桜がたっぷり、と、とても「春」だったお椀。
 
海外のお客さまも多いということでか、味はコースを通して全体的にしっかりめな印象。だしの風味も濃厚で、とても好み。
 
造里
テーブルの上に鳥かご!という素敵なプレゼンテーションのお造り。 鯛 鮪 烏賊 あしらい
 
そしてやってきたのは、テーブルの上に鳥かご。
 
後ろを向いた2羽の鳥が籠の中に入っていて、開けてみたら夫婦のおしどりだった(今日の一番上の写真)。
 
醤油の他に、自家製の「梅ポン酢」も添えられていて、お好みでどうぞとのこと。
 
まぐろといかの下には茗荷や水菜を使ったサラダ仕立てのツマがたっぷり敷かれていて、これは食べなきゃ勿体ないねとつついていたら、「そちらに梅ポン酢をかけていただいても美味しうございます」ですって。
 
お凌ぎ
桜の葉っぱも食べちゃいました……お凌ぎの桜蒸し。 桜蒸し 雲丹 道明寺 うすい豆 銀あん 山葵
 
うにとわさびの乗った、薄紅色の桜蒸し。
 
私は治部煮が好物なので、とろみのあるおつゆとわさびの組み合わせが大好きだったりする。
 
器が「大明成化年製」の文字入りの、溝のない「乗せるだけ」の蓋つき容器。大明成化って、景徳鎮の窯名らしいけど、さすがにこれは単に「飾り」としての字、だよね?
 
焼物
柚子胡椒が美味しかったです、の丹波黒どりの焼き物。 京都丹波黒どり三味 焼筍 菜花 三色団子 桜塩 トリュフ塩 柚子胡椒
 
桜塩とトリュフ塩、柚子胡椒が添えられて、お好みでどうぞ、の丹波の黒どりの焼き物。菜の花と筍も添えられて、下にひっそり敷かれていた「桜の葉の塩漬けの天ぷら」が地味にすごく美味しかった。
 
三色団子はみたらし風味。
 
「菜の花にトリュフ塩」とかも美味しかったけれど、桜塩も風味があって良かったけれど、私は鶏には柚子胡椒がお気に入り。
 
温物
ねぎどっさり!の帆立の葛打ち。 帆立葛打ち 花かつお 芹 茗荷 長ネギ 九条ネギ 小松菜 黄韮
 
事前に、母はあまり貝類が得意ではないのです……と伝えておいたところ、母の元には同じ調理法の鯛の蒸し物がやってきた、「帆立の葛打ち」。
 
おひたしのような感じで、帆立の他は九条ねぎがたっぷりと、青菜や茗荷、にらに芹。なかなかボリュームがありました。そろそろお腹いっぱい……。
 
揚げ物・食事
最後に伊勢うどんと穴子の天ぷら!うま! 穴子天麩羅
三色伊勢うどん 冷やしうどん汁
 山椒うどん 合鴨 焼葱
 蓬うどん 大根おろし
 桜うどん 生海苔
 
最後に同時にやってきたのは、伊勢うどんと穴子の天ぷら(大好物!)。
 
でも、残念ながら母が「穴子」も「うどん」もそれほど好きではなくて、そもそもそろそろお腹もいっぱいで、母の分を半量引き受けたらかなり大変な事になってしまった。でも残したくなかったし、好物だし。
 
塩でいただくさくさく食感の穴子の天ぷら。
 
伊勢うどんは、本場のどろっと甘いみたらしのようなおつゆではなく、関東のうどんつゆの食べやすいもの。添え物が別添の小皿に盛られていて、山椒風味のうどんには焼き葱と合鴨を、よもぎ入りの緑のうどんには大根おろしを、桜うどんには生海苔を添えてどうぞということだった。
 
見た目はそうとわからないのに、山椒うどんはかなりはっきりと山椒の風味。鴨ねぎとの相性抜群だった。海苔&桜うどんも美味しかったなー。
 
水菓子
最後は桜のブランマンジェ。全部のお皿が春でした。 桜ブランマンジェ チェリー
 
ブラックチェリーのコンポートを添えた、桜風味のブランマンジェでおしまい。とろけるような素敵な食感だった。
 
朝食のお店と同じく、このお店も自然光がたっぷり入り、天井が高いこともあって開放感のある心地よい空間で、味覚以外にも色々満足。良いお店でしたー。
 
ミッドタウンで買ったお惣菜
 焼きとうもろこしのミートローフ
 まぐろの竜田揚げ 九条ねぎソース
 緑野菜とモッツァレラチーズのサラダ
「94団」の焼き鳥
 かわ・つくね・ねぎま
焼き豚
とり豆腐
御飯
ビール(オリオン いちばん桜)
夕方の新幹線で母は帰郷とのことで、昼食後は昨日歩かなかったミッドタウン内の雑貨屋巡り。
 
正直、あまり「これ」という好みな店がないミッドタウン、でも「THE COVER NIPPON」は大好きなお店。
 
値段が良いものばかりなので、基本的には「見るだけ」に終わってしまうのだけれど、食器や酒器、和雑貨など、素敵なものが色々ある。
 
母は綺麗な有田焼の酒器を買うことにしたらしい。私は、以前から気になっていた「KOMONシリーズ」の豆皿を。
 
あんたも疲れたでしょうから、夕飯は何か買っていきなさい、と、最後はミッドタウン内のスーパーで惣菜を数種類。だんなの帰宅の具合がわからなかったので、息子と2人で食べきれる量をと、まぐろの竜田揚げやとうもろこし入りのミートローフ、サラダを買って帰ってきた。
 
けっこうぎりぎりの時間まで六本木にいたものだから、タクシーで「東京駅まで急いでくださーい!」という事になったりもしたけれど(運転手さん、超がんばってくれた……申し訳ない……)、少しの余裕をもって母を予定の新幹線に見送ることができて、私も帰宅。
 
明日からいよいよGW本番ということで、だんなも残業無しで帰れることになり、「じゃあお惣菜を追加すれば良いかなー」と、焼き鳥屋さんでいくらか焼き鳥を購入、お惣菜満載夕御飯になった。
 
私が作ったものといったら、数日前に作ったのを火を通し続けていた「とり豆腐」くらい。
「お惣菜の味」って、やっぱり「お惣菜の味」以外の何物でもない(微妙に味が濃かったり、微妙にわざとらしい味だったり……)のだけれど、それでも「飽食モード、これで終了~」と、少しばかりホッとした気分になった。