2015年3月3日火曜日

地元の絶品フレンチに

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「ユーハイム」の神戸牛のミートパイ
「POINT ET LIGNE」のテル
自家製ヨーグルト w/紅玉ジャム
カフェオレ
母上京中は昼寝ができないから少々しんどい……と思いつつ、5時半起きで弁当作りの朝。
 
だんなと息子2人の分、だんなが大阪で買ってきてくれていた(賞味期限はとうに過ぎてるけど、味見したら全然問題なかった……)「551蓬莱」の甘酢団子を使って、野菜たっぷりの酢豚風炒めものに。焼売も一緒に詰めて、あとは朝に支度した玉子焼きと、これはスーパーで買ってきてあったごぼうサラダと。
 
  • ご飯
  • 肉団子と野菜の甘酢炒め
  • 「551蓬莱」の焼売
  • たらこ入り玉子焼き
  • ごぼうサラダ(スーパー総菜)
  • いかなごのくぎ煮
  • ほうじ茶
 
でも今日のお弁当の目玉料理は、旬到来の「いかなごのくぎ煮」。
 
本場、神戸に住む友人が今年も送ってくれたもので、今年もツヤツヤキラキラ、たいそう綺麗な照りのある美味しいくぎ煮だった。地元の漬物屋さんなどでもたまーに見かけることがあるけれど、少量入ったパックで、なんだか見た目もカサカサしているか変にネトネトしているかのものが多くて、そちらはあんまり買う気がしなかったりする。本場のくぎ煮は本当に美味しい。
 
朝御飯は、昨日東京駅GranStaで買ってきた「神戸牛のミートパイ」のミートパイと、新丸ビルで寄ってきた「POINT ET LIGNE(ポワンエリーニュ)」のパンあれこれ。
 
りんごピューレのパイ包み的な「テル」もミートパイも、温めてからいただいた。どっちもパイ系で油っこい選択しちゃったなぁと気付いたのは朝になってからだったりして。
 
ミートパイは、だんなから「ユーハイムのミートパイ食べたいなぁ」とリクエストされたのでついでにと自分の分も買ってきてみたのだけど、久しぶりに食べたミートパイは相変わらずの絶品さ。  
刻んだゆで卵が入る、ちょっと素朴な風のミートパイで、さくさくの折パイの生地も完璧。繊細なデニッシュ生地のりんごのパンも美味しかった。
津田沼パルコ内「Cafe comme ca」にて
 あまおうのタルト
 ミルクティー
「あのね、あんたの家に行ったら、イトーヨーカドーに行かなくちゃと思ってたのよー」
と、母。
 
母の秋田の家の周辺にはヨーカドーが無いそうで、
「なんか、下着とかけっこう良いものがあるらしいじゃない?」
ですって。
 
じゃあ今日は津田沼散策しましょうかねと、イトーヨーカドーからのイオンモールからのパルコ歩き。パルコに到着した頃はそこそこ疲れていた(しかも既にそこそこの大荷物だった)タイミングだったので、「お茶しましょ、お茶。休憩しましょ」とパルコ内の「カフェコムサ」で、ひと休み。
 
「カフェコムサ」は、母お気に入りの千葉そごうの「ベリーズカフェ」と同系列店。ケーキの品揃えはまんま同じらしく、店名の違いは「ベリーズ~」の方が若干店内の調度品が豪華、といったあたりにあるみたい。
 
折しもストロベリーフェア開催中で、色々な苺タルトがメニューにある中、私は「あまおうのタルト」(830円)を。母はひなまつり限定の「ひなまつりスペシャルタルト」(830円)を選び、ポットサービスのミルクティーをつけてもらった。
 
「カフェコムサ」のフルーツタルトはいつだってゴージャス。 私のタルトも壮観だったけれど、苺とマンゴー、キウイ、バナナが十二単のように色鮮やかに盛られたスペシャルタルトはたいそう壮観。
 
ひなまつりタルトの方は、ピンク色の砂糖とチョコレートソースで桜の花が象られていた。私の方の皿にはココアパウダーでシックな市松模様つき。
 
1切れ800円強もするだけあって、たっぷり乗ったいちごはどれも幸せな美味しさ。母が上京した時にしか口にしない(できない!)お楽しみの1つだ。
津田沼パルコ内「今日和」にて
 ほうれん草とベーコン、チーズのサラダ
 生ハム、フレッシュトマト、ルッコラのオリーブオイルパスタ(大盛)
 ビール(ハーフ&ハーフ・グラス)
で、お昼前のお茶の後、引き続きパルコ散策。
 
津田沼なかなかに賑わいのある街だけど、案外と雑貨屋は多くない。イオンモールの中にはこれという店はなく、パルコの中に5店ほどあるかなーという感じ。
それでも、母好みの雑貨がちょこちょこあったらしく、楽しそうにミルクパンや洒落た布などをお買い上げ。
 
昼御飯は、歩き疲れた事もあって、パルコ内でさらっと済ませて一度おうちに帰りましょう、と、「今日和」で生パスタをいただいてきた。
 
サラダを食べたいけど、その後パスタ1人1皿もちと重そう……ということで、レギュラーサイズのサラダを1つと、パスタを大盛りで1皿注文してみることに。
 
ランチ用のグラスビールもメニューにあったのでそれも頼んで、なかなかのボリュームだったサラダとパスタを平らげた。サラダのサラダほうれん草は1把丸ごとかと思われる分量で、パスタもどどんと「軽めの2人分」くらいのたっぷり量。うっかりけっこうお腹いっぱいに。
津田沼「ラシェット M」にて
 本日のピンチョス3種盛り合わせ \1420
 秋田県産切りたて生ハム18ヶ月熟成 \1580
 有機野菜の饗宴バーニャカウダ \1870
 あん肝とさつま芋のモンブラン仕立て \1580
 ことこと煮込んだ和牛胃袋と林檎のクリーム \1520
 青森県産鴨胸肉のこんがりロースト \2680
 小豆のチーズケーキ \640
 バニラと生姜のアイスクリーム \600
 国産ワインいろいろ
今日は息子には早めに夕飯を食べさせて(カルボナーラスパゲティを支度した)、息子は習い事に。
だんなの帰りは遅そう……ということで、母と2人、
「そうそう、ずーっと気になってたお店があるんだー……あんまり子供連れで行ける雰囲気でもなくてさ」
行ってみませんか?と、予約を入れて行ってみたのは「ラシェット M」というお店。津田沼の駅近く、表通りからちょっと入ったところにある、静かな路地に面した店だった。
 
かなり評判が良いので期待もしていたけど、期待以上の美味しさと居心地の良さ。メニューはアラカルトが主で、取り分けて食べることを前提としているのだけど、居酒屋とかワインバーといった雰囲気ではなく、メニュー数はとても豊富。カウンター席中心だから、カップルで来て2人で取り分けて……というのを想定しているのかな。そういう食事にぴったりなお店だった。
 
「今日のおすすめ」の黒板メニューが魅力的なものばかりで、「でも牡蠣とかあん肝とか白子とかは母が好まないしな」と、母が食べられそうなものを中心にいくつか注文。少ししたところでだんなから「今から帰れそう~」と連絡があったので、お店で合流して、後半はだんなも一緒に色々もぐもぐ。どれもこれも美味しかったし、盛りつけもお洒落だったりわくわくするものだったり、そして国産ワインを中心とした酒の品揃えも相当なもの。
 
津田沼にこんな素敵なお店があったんだねぇと驚く私とだんなに、「これは、遊びに来たら絶対来なきゃいけないお店の1つだわね!」と母も大喜びだった。
 
津田沼「ラシェットM」にて、様々な種類があるピンチョス皿。 最初にやってきたのは「お店からの1品」(ただし、この1品と、パンとリエット代、サービス料として1人700円ほどが請求される)の、「鯖のサモサ風揚げ餃子」。
 
ワインの肴の「ピンチョス」は10種類ほどから、単品、3種盛り、5種盛りと好みで盛り合わせてもらうことができた。
 
左の写真、選んでみたのは、左から「いちご風味のラタトゥイユ」、「塩ダラとジャガイモのクリーム煮、ブランダード」、「リヨン名物ガトードフォワ(鳥レバーの焼菓子)」。
 
ガトードフォワが、ほのかに甘くて、本当に「焼菓子」そのままな感じで面白かった。でもしっかりレバー風味で、生臭くはなく上品な味。ラタトゥイユに苺が入るちょっと挑戦的な料理も、クラシックなブランダードも、どれも美味しかった。
 
津田沼「ラシェットM」にて、盛りつけが素敵な国産生ハム。 これは、秋田県産の切り立て生ハム。
 
クロワッサンなどの飾りのついたピックが刺さっているのは、「パンで出来たエッフェル塔」型の容器。適度に厚切りされた生ハムと、美味しいオリーブが数粒。
 
「秋田で生ハム作ってるんだー」
と母に言ったら、
「そうそう、なんかね、廃校で作ってるらしいわよ」
ですって。
 
最初は国産のスパークリングワインをいただいたのだった……かな(うろおぼえ)。
 
飲みやすい白ワインでもいただきましょうかと、綺麗にまとめられたワインリストを見せてもらったのだけど、「宜しければ直接セラーもご覧になってください、1本ずつ説明もつけてあります」とのことで、入り口近くの小部屋のセラーに入らせてもらった。1本1本、丁寧な説明が添えてあって、「岩手のリースリングなら、母の好みかなぁ」と「岩手 五月長根葡萄園 特別醸造限定品 2013リースリング」を1本。
 
今ちょうど、漫画の『神の雫』を読んでいるらしいだんな、お店に来てテーブルに置かれたワインを見た途端に
「あ!今日読んでた巻にこのワインが載ってたよ!」
だそうで。
 
今日の一番上の写真は「有機野菜の饗宴バーニャカウダ 蒸、揚、焼、生の調理と旬のソースで」という料理。
 
私が想像する「バーニャカウダ」とは全く違った盛りの品が出てきて、今日、ビジュアルで一番驚いたのがこの料理だった。
 
にんにく風味の、でも上品なソースは粗塩と共に皿の中央あたりに。揚げてある野菜は揚げたての熱々サクサクで、他にも蒸されていたり焼いてあったりと、野菜ごとに様々な手が加えてあった。
 
軽く揚げられたふきのとうもあったし、面白かったのは「プチヴェール」という野菜。葉色の濃さなどが「ケールかな?」という感じだったのだけど、苦みがなくてむしろ甘かった。ケールと芽キャベツの交配種なんですって。
 
津田沼「ラシェットM」にて、あん肝モンブラン。これもまた不思議な風景のお皿。 だんなと2人、「うんまーい!」と大喜びしながらいただいたのが、「あん肝とさつま芋のモンブラン仕立て」。
 
なんというか、ちゃんと見事に「モンブラン」。揚げた薄切りさつまいもが羽根のように飾られて、深緑色のソースはちぢみほうれん草のクリーム。
 
不思議な印象の食材の組み合わせに反して、味はしっかり調和していた、とても素敵な皿だった。
 
ワイナリーの作った日本酒もリストにあるね、なんてだんなが話していたこともあってか、カウンターからマスターが
「その料理にぴったりな日本酒もございますよ、木戸泉の貴醸酒っぽいお酒で」
と。
 
是非ください!とお願いして出してもらったそのお酒は、やっぱり、というか、ワイングラスに注がれてやってきた。あん肝とさつまいもとちぢみほうれん草、それぞれ方向の違う「こく」がほどよくまとまった料理に、この日本酒が実にぴったり。
 
津田沼「ラシェットM」にて、母待望の鴨料理。でかっ! そして最後は、母たっての希望のメインディッシュ、鴨胸肉のロースト。
 
この写真の角度では厚みがいまいちわからないけれど、たっぷり5cmほどはありそうな厚みの、たっぷり巨大な「肉塊」だった。
 
クラシックなソースかと思いきや、芹が鮮烈に香って、その後に柑橘の風味がふわりと漂う、和風なもの。
 
鴨に合わせてグラスワインの赤も少し貰って、すっかり良い気分になってしまった。
 
デザートも個性的で、母と私は「小豆のチーズケーキ」を半分こ、だんなは「バニラと生姜のアイスクリーム」を。
 
お値段お手頃とは言えないお店(本気で飲み食いしたら簡単に1人1万円超えちゃう……)だけど、でもお酒も食べ物も隅々まで美味しいのは本当に幸せで、良いお店だった。
また来なきゃー。