2014年9月26日金曜日

あこがれの「とうめし」

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「Johan」のコーンパン
ランチパック 4種のおいしさ
カフェオレ
金曜朝はだんな朝ジム……の予定だったから、早起きしてすぐにささっと食べられるものをとランチパック「4種のおいしさ」を買ってきていたのだけれど、昨夜遅くに帰って来ただんなは「明日のジムはおやすみするー……」と。
 
息子は「自宅学習日」ということで学校お休み(で、自宅で学習せずに学校の友達と遊びに行くそうで……)。朝寝を満喫している模様だったのでだんなと2人で先に朝御飯にした。
 
「4種のおいしさ」ランチパックは、その名の通り、1袋のランチパックに4種のサンドが入っているユニークなもの。白パンサンドは玉子とツナ、全粒粉サンドはロースハムとチーズクリーム。白パンの方は魚焼きグリルで軽く温めてからいただいた。ついでに残っていた「Johan」のコーンパンも1人1個。
日本橋「お多幸本店」にて
 とうめし定食 \670
息子、夜も友達と食べてくると言っていたので、
「じゃあだんなと待ち合わせて飲みに行くかなー」
と。確か赤坂の飲み放題の共同購入クーポン、早めに使わなきゃねって言ってたのがあったはず……と、夜にお店で落ち合うことに。
 
急ぎの仕事もないし、じゃあ昼からお出かけしちゃおう、と、午前中に到着指定しておいた宅配便の荷物を受け取った後にいざいざお出かけ。数ヶ月前に存在を知って、「夏が終わったら食べに行こう」と行く機会を狙っていた日本橋の老舗おでん屋さん「お多幸本店」に行ってきた。
 
目当ては「とうめし定食」。
 
「とうめし」とは「豆(腐)飯」の事らしい。元々はまかない料理で、そこからお客に供する裏メニューになり、今や店の看板メニューの1つになってしまった食べ物なのであるらしい。
冷や御飯に冷や奴と薬味をかけて食べる「豆腐飯」が好きな私としては、この「あったかい豆腐飯」も食べてみなければならぬ、でもちょっと真夏はきついよねー……と思っていたのだった。
 
13時少し前、サラリーマン客が食事を終えた頃のタイミングを見計らって「1人ですー」と手動の扉を開けると、「カウンターにどうぞ!」と。6席ほどあるカウンターの2席が空いていたので、真ん中あたりの席に座ってみた。目の前には巨大なおでん鍋、その隣には2つの寸胴鍋。渋いおやっさんがおでん鍋の前に立ち、他の店員さんたちとの会話を聞くとそのおやっさんが店長なのであるらしかった。店長の立つおでん鍋の中には豆腐!ひたすら豆腐!とにかく豆腐!と、豆腐が大量に浮かんでいる。
 
そのおでん鍋の真っ正面あたりのカウンターにはお客を座らせない1席分ほどの空白があって、そこからおでんや「とうめし」の受け渡しがされるから、「とうめし」の出来上がる様がよく見えた。
大きめ茶碗にごそっと茶飯が盛られ、1切れが半丁分ほどの「煮豆腐」が煮汁ごとごそっと御飯の上に乗せられる。更にお玉半分ほどの煮汁を更にじゃばっとかけて、おしまい。
 
日本橋「お多幸本店」にて、とうめし定食全景。 お客の8割ほどがこの「とうめし定食」670円也を注文している様子だった。
 
とうめし定食に、「ちくわぶもつけて」などと単品おでんをつけてもらう人も、ちらほら。
 
とうめしの他にはしじみの味噌汁、壺漬け、刻み葱、大根のサラダ、大根と卵と牛すじの煮物、と、けっこうなボリュームだった。
 
豆腐、エッジがちょっと崩れるほどに煮られていて、味が染み染み。なのに変に固い場所があったりということは全然なくて、とろけるような口当たりなのが驚きだった。
 
あんなに汁をかけた御飯も、びちゃびちゃになっているということもなくて(多分水分控えてかなり固めに炊いているんじゃないかな)、見た目ほどくどくない。後になってじわじわ喉が渇いてきたけれど、「おでんとかお寿司とか食べた後って、大体こんな感じだしねー」の範囲内。
 
「崩した豆腐と一緒に食べる御飯」は不思議な食感の気持ちよさがあるのだけれど、この「とうめし」の食感は格別だった。期待していたけど、期待以上に美味しくて、もうもううっとり。
 
日本橋「お多幸本店」にて、大根とすじと卵の煮物。 で、こちらの煮物も良い感じ。
 
牛すじは2切ればかりで、皿の構成物はほとんど大根が占めていたけど、それはそれで幸せ。
 
寸胴鍋が2つ並んだカウンターの向こうでは、寸胴鍋にたっぷりこの煮物が入っていて、バットにこの煮物をあけて、粗熱を取って、上下を入れ替えるようにまた鍋に戻して……みたいな作業をしているところだったりした。
 
我が家のおでんよりも色が一段黒い「江戸のおでん」、普通に夜に行って1品ずつ食べるのも絶対幸せ。で、朱色の「おでん缶」にお土産おでん詰めてもらうのも絶対幸せ。また来なくちゃ。
赤坂「CAFE&WINE OSCAR」にて
 WINE BAR OSCAR COURSE MENU \6400→\3000
30分ほどの遅めランチの後は、近くのカラオケボックスのフリータイムを満喫して3時間半ほど一人ジャイアンリサイタルを満喫。
デパートの物産展や食料品売り場をぷらぷら見て歩いた後、赤坂見附に向かった。
 
夕飯は「センチュリオンホテル・グランド・赤坂」1階にある「CAFE&WINE OSCAR」というお店の共同購入クーポン飲み放題プラン。
 
ホテルレストランで優雅なひととき。フォアグラ、トリュフなど贅沢7品+豊富なワイン含む2時間飲み放題が3,000円!」なるクーポンが夏の終わりに3000円で出ていて、
「今、ポンパレのギフト券1000円分っていうのがあるんだけど」
「じゃあ2人で5000円か……ならけっこうお得かも?」
「ここのビール、ハートランドだしね。そこがポイント高いよね」
と協議の結果、だんなが2枚買っていてくれたのだった。
 
出てきた料理はこんな感じ。
 
  • 本日の先付:パリパリやみつき揚げパスタ
  • 前菜1:海老と季節野菜のマリネ
  • 前菜2:前菜2種類盛り合わせ(ローストビーフ&ゼッポリーニ)
  • 本日のバケット
  • こだわり自家製ドレッシングのサラダ
  • 自家製モッチモチ生パスタ:トリュフ香るクリームソース
  • 本日のお肉料理:フォアグラ乗せ牛肉のステーキ ロッシーニ風
  • 本日のデザート:バニラジェラート チョコレートソース
 
分量はそれなりにしっかりめ(パスタはもうちょっと欲しかったけどー)。
品名にやたらと「本日の」がついていたけど、でも、8月下旬にクーポン出して11月の使用期限まで同じ内容だったら全然「本日の」関係ないよね?と突っ込んでしまいたくなったのは御愛敬。
 
これに飲み放題ついて1人2500円だったのはけっこう幸せだった。飲んだ飲んだ。酔っ払った。
 
赤坂「CAFE&WINE OSCAR」にて。海老のマリネは野菜もたっぷりめに。 先付は、このお店の定番らしい揚げパスタ。岩塩たっぷりめにふってあって、ビールのお供に良い感じ。
 
海老と野菜のマリネは、パプリカとかぼちゃとエリンギ添え。
 
今日はけっこう暖かだったけれど、夜にはやっぱりそれなりに涼しくなったので、ハートランドビールを1杯飲んだ後はワインを中心にごくごく飲んだ。
 
葡萄の品種名で記載されていたワインは白赤それぞれ3種類ずつ。
 
赤坂「CAFE&WINE OSCAR」にて、前菜がローストビーフだ!豪華だ! ユニブラン・コロンバール(白)とメルロー(赤)がフランスワイン、アイレン(白)とテンプラニーリョ(赤)がスペインワイン、トレッビアーノ・ダブルッツォ(白)とサンジョヴェーゼ(赤)がイタリアワイン。
 
私がフランスワイン、だんながスペインワインをそれぞれ飲んで交換しつつ、イタリアワインは1人1杯ずつ。
 
うーん、スペインワインも美味しいものが多いけど、今日飲んだスペインワインは白も赤も「うーん」という印象。「なんかこう、あんまり味がない、印象が残らないワインだなぁ……」という感じで、白はトレッビアーノ~、赤はサンジョヴェーゼの、結局はイタリアワインが「うん、これなら飲める」という感じだったりした。
 
飲み放題ワインと1グラス1000円のワインを比べちゃいけないのは重々承知しつつ、「ああ、ビストロブノワで飲んだワインって美味しかったんだなぁ」」と思ってしまったり。
 
で、前菜2皿目は期待以上の豪華さの厚切りローストビーフと、揚げピザ(ゼッポリーニ)。ゼッポリーニはほんのりハーブの香りで、ローストビーフには玉ねぎベースの甘じょっぱいソースがかかっていた。
 
赤坂「CAFE&WINE OSCAR」にて、生パスタはトリュフソースを選択。うん、おいしい。 パスタは「フレッシュトマトとモッツァレラチーズのパスタ」「オリーブとアンチョビのペペロンチーノ」「トリュフ香るクリームソース」の3種類からの選択で、ここはトリュフでしょ、と。
 
飲み放題リストに「サングリア」の文字を見つけて、
「あ、なんだ、サングリアもあるじゃん~」
と、白赤順番にいただいてみて、「んで牛肉に合わせて赤ワインに戻るんだ~」と宣言して有言実行。
 
パスタは、ご覧の通りに刻んだトリュフがたっぷり。直径数センチの冷凍トリュフがあったりするから、多分そういうのを使っているのだろうなと思いつつ、でもちゃんとトリュフの風味だった。
 
赤坂「CAFE&WINE OSCAR」にて、メインディッシュはロッシーニ風。 2杯目のサンジョヴェーゼをいただきつつ、肉は「フォアグラ乗せ牛肉のステーキ ロッシーニ風」。
 
ソースはあまりトリュフっぽくなかった(トリュフ入りのソースを添えるのが「ロッシーニ風」……だよね?)ものの、フォアグラはしっかり添えられていた。
 
牛肉はごろごろ、こちらもボリュームたっぷり。
 
デザートにバニラアイスのチョコレートソースがけをいただきつつ、飲み放題にコーヒー紅茶は含まれていなかったので「ウーロン茶やオレンジジュース合わせるよりは」と、ついつい最後までアルコール。生ハードシードルを飲み飲みアイスクリームを舐めてお食事終了。
 
けっこう飲んだせいもあるけれど料理もしっかりめでお腹いっぱいになってしまい、
「赤坂にはじゃんがらがあるよ?」
「ああ、じゃんがら、良いねぇ」
「天一もあるよ?」
「天一もいいねぇ……」
と、「シメラーメン」に思いを馳せていたのだけど、それもちょっと無理そうで、「じゃあ地元に帰ってから地元でラーメン?」というのもやっぱりお腹いっぱいで断念。
 
「じゃあ代わりに」と、コンビニ寄って、帰宅してお風呂入ってから「ハーゲンダッツ 和栗」とか食べちゃってるわけですが……(和栗、超美味しいのよ!危険なのよ!)。