2014年8月1日金曜日

今日は「雄町サミット」

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ツナ&コンビーフトースト
カフェオレ
今日はお仕事お休みのだんなと2人で昼から夜までお出かけー。
 
朝食は、冷蔵庫の残り物を使ってハーフ&ハーフの具乗せトーストにした。食パン1枚の半分にはツナサラダの具、もう半分には明治屋の美味しいコンビーフを乗せて、コンビーフ側にはマヨネーズも少々。上にスライスチーズを1枚乗せて、あとは焼くだけ。
 
こんがり焼けたトーストは、ツナ側もコンビーフ側も美味しかった。昨夜のうちにアイスコーヒーを飲み干してしまったので、今朝は温かいコーヒー淹れてカフェオレで。
銀座「SABATINI di Firenze 東京」にて
 JRW ワゴンデザート付イタリアンランチ \3,000
     シェフ・バルディおまかせの前菜を盛り合わせで
     シェフおすすめのパスタ料理
     シェフおすすめの魚料理または肉料理
     パン
     ワゴンよりお好みのデザート
     お好みのコーヒーまたは紅茶
 グラスワイン3種セット \2,800
銀座ソニービル前の大水槽。数寄屋橋交差点を魚が泳いでいるように見える不思議な光景。 今日最初の目的地は銀座。
 
7/18-8/6の期間、「ジャパン・レストラン・ウィーク 2014」なるものが開催されていて、なかなかお得な価格で全国和洋中レストランのランチやディナーがいただける。
 
具体的には、ランチが2,000円か3,000円。ディナーが5,000円か7,000円という価格設定。

 
午後の用事の前にちょっと良いめのお昼御飯をしましょうかということで、参加店の1つだった「SABATINI di Firenze 東京店」に予約を入れてみたのだった。
 
場所は銀座ソニービル。たいそう老舗のリストランテで、私が学生時代の頃から「高級なイタリアンなんだよねーいつか行ってみたいなぁ」と思っていたお店だ。
3000円でランチがいただけるなら、良い機会かな、と。
 
天井が少し低い感じがあったものの(ソニービルもかなり古い建物だしねぇ……)、クラシックな雰囲気の店内は数寄屋橋交差点に開けた窓も大きくて明るかった。テーブルにはパリッと白いリネン、生花も各テーブルに飾られている。
 
全体的に「トラディッショナルなイタリア料理」という感じで、でもそれほどに「昔くさい」という味でもなく、期待以上に美味しかった。この内容でこの値段ならたいそうお値打ち。
 
前菜盛り合わせ
「SABATINI di Firenze 東京店」にて、前菜盛り合わせ。基本のイタリアン、という感じの組み合わせだけど、でもどれもおいしー♪ 前菜は3種類、「生ハムといちじく」、「カプレーゼ」、「魚介のマリネ」。
 
「生ハムメロン」に代表される生ハム+フルーツの組み合わせはすごく古典的な感じだけど、でも出してくるお店が逆に少ない印象で、一周回っていっそ新鮮な感じ。甘いいちじくも、脂がとろけるような生ハムも、どちらもとても美味しかった。
 
トマトは割と普通な味だった(最近、自分で買うトマトといえば産直スーパーの朝採れ完熟トマトの美味しいのばっかりなこともあり…)けど、モッツァレラはさすがの美味しさ。大ぶりの海老やイカ、タコなどのマリネも適度なハーブの香りで美味しかった。
 
パンはグリッシーニ、フォカッチャ、バゲットの3種類。お代わりもできる。
 
茄子を添えたアマトリチャーナ
「SABATINI di Firenze 東京店」にて、パスタはアマトリチャーナ。 パスタはアマトリチャーナ。麺は断面が四角い「キタッラ」。
 
トマトと玉ねぎ、ペコリーノ、グアンチャーレ(豚頬肉の塩漬け)を使うのが本来のアマトリチャーナ。
 
このお皿は燻製の香りがほのかにしたし、説明でも「トマトと玉ねぎとベーコンのソース」と言っていたから、グアンチャーレじゃなくてベーコンを使ったものだったみたい。
 
ざっくり大きく切られた茄子が、ほくほくに揚げられてトッピングされていたのがたいそう幸せ。シンプルだけど美味しいパスタだった。
 
仔牛のソテー レモンのソース
「SABATINI di Firenze 東京店」にて、メインディッシュは仔牛のソテー♪ メインディッシュは魚か肉の2択で、魚がメダイのグリル、肉が仔牛のソテー。
 
それは仔牛だなぁ……とだんなも私も仔牛を選択。
 
レモンの果肉と皮のマーマレード風甘煮が添えられたステーキは爽やかな風味でとても夏っぽい味だった。
 
滑らかなマッシュドポテトとクレソン、焼きトマトとカリフラワー、アスパラのベーコン巻き添え。
 
ワゴンデザート
「SABATINI di Firenze 東京店」にて、デザートはワゴンで登場 だんなの誕生日がちょうど昨日。
 
……ということで、「誕生祝いの席なんです」とお店に伝えておいたところ、ワゴンサービスのデザートの前にプレートつきのチョコレートケーキがやってきた。
 
細いキャンドルが立ったケーキの前で記念撮影して、ケーキはワゴンで2人分に取り分けてくれた。ワゴンの写真の、銀色の台の上に乗った皿がその誕生日ケーキ。
 
本来のデザートの選択肢にはなかったチョコレートケーキで、これが濃厚ですごく美味しかった。自分ではチョコレートケーキを選ぶことはあんまりないから、新鮮で良かったなぁ、と。
 
「SABATINI di Firenze 東京店」にて、誕生日プレゼントのチョコケーキと選んだミルフィーユと ちょっと残念だったのは、ワゴンサービス=好きなだけというわけではなく、「好みのものを2種類」(今回はチョコレートケーキが1種類にカウント)というスタイルだったこと。
 
レカンとか、ホテルオークラのラ・ベルエポックみたいに「4種類でも5種類でもいいんですよ?」というものじゃなかったのがちょっと残念だったけど、その分そこそこのサイズのミルフィーユを食べることができた(後で調べたら人気のデザートだったらしい)ので満足。
 
他にはかぼちゃのプリンとか、ティラミス、マチェドニア、チーズケーキ、木イチゴのムースなどがあって、私たちが今日最初のお客さんだったこともあって、まだナイフの入っていないホールケーキがずらりとやってきたのは壮観だった。
 
お供にエスプレッソをいただいて、充実のランチ終了~。
 
目白 「ホテル椿山荘東京」宴会場にて
 雄町サミット
昼食後は、銀座であれこれ買い物の用事などを済ませつつ、ゆるゆると江戸川橋に移動。文京区の100円バスに乗って向かったのは「ホテル椿山荘東京」。
 
ここの宴会場で催される「第6回雄町サミット」に、だんなと2人、参加してきた。
 
「雄町」とは酒米の1品種で、とにかく「雄町を醸した酒」だけを集めて、講演会と利き酒会、立食式の懇親会が催されるというもの。参加者は米造り、酒造りに携わる人たちと流通関係者と、そして一般の酒好きの皆さんと、ジャーナリストと……と、色々。色つきの札を首にかけて、どのジャンルの人かわかるようになっている。募集定員は300人ということで、けっこう早くに満席になったようだった。毎年人気のイベントみたい。
 
前半の講演会はあまり興味をそそられるものではなかった(&用事を済ませてかなり急いで会場入りしないといけなかった)からスルーして、参加は後半の利き酒&懇親会から(ちなみに去年の講演会は、発酵の神様、小泉武夫先生の講演。それはすごく聞きたかった……!)。
 
参加費は1人5000円で、渡されるのは、パンフレットと「雄町サミット」のロゴ入りのお猪口。底に蛇の目の模様がついているいわゆる「きき猪口」で、これを持って懇親会の酒も効き酒コーナーの酒もいただく仕組み。数日前に参加した「岐阜の地酒に酔う」の会と異なり、今回の利き酒会場には吐き出すための筒状の容器があちこちに。
 
まぁ、私たちは、「利き酒氏」というわけじゃないし、「好みのお酒を探すために来た」のだから、そこは飲みこまないとわかんないし!と一度も吐かなかったわけだけど……。
 
「雄町サミット」にて、懇親会会場に到着~。酒!酒! 会場到着して、目に飛び込んだのがこの風景。
 
大きな円卓が会場に10個近く用意され、おおむね地方毎に今回の出品酒が並べられている。ボトルから直接お猪口にセルフサービスで好みの酒を継いで、飲む。
 
懇親会会場の背後の廊下にあたる場所が「利き酒会場」になっていて、それが今日一番上の写真。
 
こちらは瓶の前に大きめの猪口とスポイトが用意されていて、スポイトから吸い出した少量の酒(少量言いつつ、スポイトが割と大きいから15ccくらいは普通に吸い出せる)を自分の猪口に移していただくようになっていた。並ぶ瓶の本数、139本!
 
既に午前中のうちに「鑑評会」が終わっていて、「優等賞」に選ばれた酒は瓶にその旨に札がかけられていた。同じ雄町の米を醸したものでも、たとえば「カベルネソーヴィニヨンは皆同じ方向のワインになるか」というと違ってくるように、全然違うお酒になるのが面白かった。山田錦の酒のような上品さとか優等生っぽさなどとは違う方向になりがちで、「濃醇でしっかりとした味わいの酒を醸す」と言われているみたい。私もだんなも、雄町の酒が大好きなのだった。
 
最初に「あー、雄町を使った酒が好きかも」と自覚したのは、私は蔵王スキーの帰りに山形で買った「秀鳳」を飲んだ時だったかも。出羽燦々、山田錦、美山錦、と色々な酒米を醸す蔵なのだけど、「んー!これが美味しい!好き!」と思ったのが雄町だった。
「醸し人九平次」も、私は雄町が好きだったりする(山田錦を使った「別誂」も、たまんなく好きだけども)。
 
酒屋さんに行って「雄町はあります?」と聞いてもそう多くの本数は出て来ないのが常だから、今日のこの光景は本当に「宝の山」という感じ。幸せだったー。
 
「雄町サミット」にて、御飯もぐもぐ、お酒ごくごく。 懇親会会場の両サイドにはブッフェ式の食べ物もひととおり揃っていて、お酒飲み飲み酒の肴もいただいた。
 
冷や奴、漬物、お刺身や握り寿司。特に「酒のアテ」という用意ではなく、和洋中ひととおり、「豚肉の角煮と花巻」とか、グラタンとかビーフシチューとか、食後の珈琲紅茶ミニケーキまで、いわゆる「宴会料理」という感じ。
 
「雄町サミット」にて、ブッフェ料理の根菜と鶏、飛竜頭の炊き合わせ。きれーい♪ これは根菜と飛竜頭、鶏と海老の炊き合わせ。
 
たまたまブッフェ台をうろうろしていたときに補充で新しいこの料理が出てきて、「わ!すごい綺麗!」と思わず撮影。
 
人参やかぼちゃの飾り切りやごぼうの下処理など、たいそう綺麗だったうえに美味しそうだったので、日本酒飲み飲みこれも美味しくいただいた。
 
「雄町サミット」にて、岡山ブースから旬の桃とマスカットも 雄町は岡山発祥の酒米ということで、岡山ブースも会場内に。
 
ここでは生で食べても美味しい「黄ニラ」や、旬の桃、マスカットなどの試食配布もしていて、この桃がまた日本酒に合う合う。
 
ブッフェ台から生ハムも貰ってくれば、「生ハム&白桃」なんて芸当もできるわけで、「生ハム桃と、このお酒が合うよ~」なんて言いながら最後はすっかり酔っ払いに。
 
この桃、1個1000円で売られているものなんですって……あんまり甘くて美味しかったから、ついついたくさんいただいてしまった……(次々剥いて持ってきてくれるものだから、ついつい……)。
 
全種類は飲めないなりに、私が好きな純米大吟醸とか無濾過生原酒とか、そのあたりを中心に飲んだ結果、「これは好みだったなー」というのは、以下のお酒。美味しかったお酒はラベルを写真に残して歩いていたのだった。
 
山形 高木酒造 十四代 純米吟醸 備前雄町
長野 大澤酒造 明鏡止水 純米大吟醸
静岡 磯自慢酒造 磯自慢 純米大吟醸 雄町(優等賞受賞)
香川 丸尾本店 H21BY悦凱陣 山廃純米酒 赤盤雄町
 
今更だけど
山形 秀凰酒造 秀凰 無濾過 雄町
愛知 萬乗醸造 醸し人九平次 純米大吟醸 雄町
も相変わらず良い感じだったし、
 
あと、優等賞受賞していた千葉のお酒(千葉からのサミット参加はこの1本だけだった)
千葉 滝沢本店 長命泉 吟醸純米 備前雄町
も、かなり好み。
 
こういうのは各自の「好み」でしかないから、優等賞受賞酒をひととおり飲んで「なるほどなぁ、どれも美味しいなぁ」と思っても、「でも私のツボはむしろこっちだよなぁ」と思うものがあったりして、色々と面白かったのだった。
 
悪酔いしないように&お猪口の洗浄も兼ねてチェイサーに水を飲み飲み参加したら、最後は「酔った」というより「もうお腹いっぱい」という状態に。
 
立食の疲れもあったから、来年はもっと体力つけてアルコール耐性も上げて、4合くらいするする飲めるようになりたいです。……と割と心から思ってしまったのだった。あー美味しかったー。