2013年8月11日日曜日

今日は比叡山散策

だんな地元のパン屋さんの
 ピロシキ
 ミルクロール
アイスカフェオレ
朝5時過ぎ、猛烈な二日酔い状態で目覚めた私。いつ寝たのかの記憶もないし、夕飯の食器片付けた記憶も布団敷いた記憶も一切合切残ってない。イベリコ豚が残り5切れくらい残ってて、無濾過生原酒を空にしたところまでは覚えているんだけど。
 
「あー……うん、おゆきさん、相当酔ってるなとは思ってたけど」
「酔ったー!ダメだー!……ってお父さんのベッドにダイブしてたの覚えてないの!?」
「そうそう、で、ああこりゃダメだって布団敷いてあげたら、なんかダメーダメー言いながら即落ちてた」
 
だそうで、まあ、馬鹿みたいな失言をしたりとかは無かったらしい。その代わり、夕食の片付けも布団敷きも、何もやらずにだんなと息子がやってくれちゃっていたらしい。「ダメーダメー」は、「私も食器の片付けとかしなきゃなのにー」という事だった……らしい。
 
……ああ、そして、今の私、心から気持ち悪いです。吐き気がします。
だんなと2人で、日本酒8合くらいは空けたことになるみたい。普段は4合瓶を飲み干したところで適度に良い気分になるくらいだから、さすがに昨夜は飲みすぎた、ということだ。美味しかったのよねぇ。色々と。
 
朝御飯は、昨日のうちに買ってきた、だんなお気に入りの地元のパン屋さんのパンいろいろ。まさか二日酔いになっているとは思っていなかったから、「しまったー重めのパンばかりー」という選択になってしまっていたのだけれど、でも今日はちゃんと食べないと動けないことになってしまいそうなので、しっかりもぐもぐ。
 
ピロシキは衣も良い感じにサクッとしていて具沢山。カスタードクリームではなくホイップクリーム風のクリームが詰まったコロネ風のミルクロールも美味しかった。二日酔いでも美味しいものは美味しい。気持ち悪いけど、でも美味しい。
比叡山「峰道レストラン」にて
 近江定食 \1300
 ビール(大瓶) \650
今日明日は、比叡山・琵琶湖方面におでかけ。
 
「大阪行くの?どっか泊まりに行かないの?お金あげるから、比叡山延暦寺見に行きなさいよ。お母さん一度行ってみたいと思ってたところだから、下見してきて!」
と母から謎めいたリクエストと旅費を貰ってしまったので、「そういうことなら」と母が好きそうな宿を予約して、家族全員、初めての延暦寺散策。
 
延暦寺は比叡山の山中に複数のスポットが点在している感じなので、移動にはレンタカーかシャトルバルを使わないと難しい感じ。でもお盆シーズンに京都市内をレンタカーで移動するのもちょっと怖いし、混雑の具合もわからないしねと、今回は公共交通機関メインで回ってみることにした。
 
まずは京都市内から出るホテルの無料送迎バスを利用して、比叡山内のホテルに移動。そこからシャトルバスに乗り換えて、延暦寺を散策。
1200年前に最澄が開山した延暦寺、「日本仏教の母山」と呼ばれているそうで、三塔に分けられた地域の総称が「比叡山延暦寺」というのだそう(知らなかった……)。
 
エリアからエリアへの移動はシャトルバスで数分から10分程度の距離。それでも山道だから歩くとなると1区間1時間くらいはかかったりするみたい。各エリアごとの散策もそこそこの高低差があって、想像以上になかなか大変な道のりだった。「ぐはあ、また階段だ……」「この坂も、けっこう急だよねえ……」とちらっと泣き言吐きつつ、でもせっかく来たのだからと、おおむね全ての堂塔を巡ってきた。
 
各堂塔にまつられる仏様が異なることから、延暦寺内でいただける御朱印はなんと10種類。
先日上京した折に、母が私の朱印帳を見て「私も欲しい~延暦寺の、私も欲しい~」言っていたので、母の分の朱印帳も新たにいただくことにして、2冊の朱印帳(&どっさりの100円玉……朱印いただく時に釣り銭を返してもらうのはスマートじゃないから)を手に、気分はさながらスタンプラリー。
 
でも「スタンプラリー」と嘯きつつも、国宝や重要文化財にもなっている建物は見応えがあるばかり。「お寺って、神社と比べると神々しい空気に欠けるよねー」とか思っていたことを全力で謝りたくなる空気が、特に「根本中堂」(延暦寺の総本堂)には流れていた。昔々から、人の思いが積み重なった空気みたいなのがそこにはあって、建物の荘厳さにも圧倒されたけれど、その空気にも圧倒された。
 
昼食は、比叡山山中の「峰道レストラン」で。
延暦寺の東塔エリア以外には山中の飲食店はほとんどなくて、食券制のドライブイン的なここに散策途中バスを降り、立ち寄ることにした。
 
ほんの30分前までは「下向くと気持ち悪い。二日酔い、全然抜けない……」とか言っていたはずの私なのだけれど、タイミングよく酒もスパッと消えて、「うん、ビール飲もう!飲んじゃえ!」と。一応自重して(?)、大瓶1本をだんなと半分こするだけにとどめておいた。
 
いただいた料理は「近江定食」。
近江牛ブレンドのハンバーグ、近江牛のスジ入りコロッケ、エビフライが乗った豪華な定食で、ボリュームたっぷり。息子が頼んでいた天ざる定食の一品の胡麻豆腐をもらう代わりに私のおかずを引き受けてもらって、それでも御飯と味噌汁は食べ切れなかった。
 
でも、とても肉肉しくジューシーだったハンバーグは美味しかったし、スジ肉入りのコロッケはちゃんと揚げたて。エビフライにはタルタルソースも添えられていて、かなり幸せなお昼御飯だった。窓際の席の眼下には琵琶湖の遠景が臨めるはずだったのだけれど、今日はなんだか靄がかかっていて、それがちょっと残念。
 
東塔散策後のランチだったので、午後は横川、西塔、あとバスの乗継ぎの関係で比叡山山頂にもちらっと寄って、午後3時を過ぎたところで今日の宿「ロテル・ド・比叡」にチェックイン。めっちゃ歩いた。たいそう疲れた。
比叡山「ロテル・ド・比叡」内「ロワゾ・ブルー」にて
 フレンチコースディナー
宿泊したのは、比叡山内の瀟洒なプチホテル風のホテル。
 
メインダイニングはフレンチレストラン、客室の雰囲気もフランス風の、こぢんまりとした可愛いホテルだった。比叡山山中の宿ということで、ここも市内に比べると数段涼やかな感じ。延暦寺散策中も、大阪市内京都市内は普通に38度ほどあったらしい今日、吹く風はずいぶん涼しく感じられて体感気温も30度前半という感覚。期せずして避暑に来たような気分を味わえた。
 
それでもずいぶん汗をかいたので、まずはとっととシャワーを浴びて、ホテル併設カフェでちょっと休憩。ネット宿泊予約の特典でソフトドリンク券を貰えていたので、ピーチシロップとりんご酢ベースのオリジナルドリンクなどをいただいてみた。
 
夕飯は6時半から。フルコースのディナーは肉料理だけが選択制。
前菜3皿に魚、肉、デザートの後にコーヒー紅茶、プチフールもついた充実の内容だった。息子も何一つ残すことなく、美味しい美味しいと完食。
 
京都産の食材をふんだんに使った料理は七味唐辛子や柚子などの和の味付けも程良く取り入れていて、和洋のバランスが良い感じ。奇をてらった風なものはなくて、安心していただける味のものばかりだった。
 
いただいたのは、こんな感じ↓
 
お食事前のお愉しみ-アボカドとマグロのフレンチドレッシング トマトのスプーマ
高知県土佐産鰹のパネグリル 京都産長葱のマルプレ グリビッシュソース
京都産牛蒡のポタージュ 穴子とフォアグラのポワレ 牛蒡のフリット添え
本日市場より鮮魚のポワレ ズワイ蟹のクランブル ずわい蟹のテュイル・ダンテル添え
京都産鴨胸肉の京都七味風味のロースト タイム風味ソース
シェフパティシエより本日のデザート-いちじくと白ワイン風味のバニラジェラート シナモンの焼き菓子 セミドライいちじく
エスプレッソ&チョコレート
パンと自家製バター
 
穴子とフォアグラのポワレが入った牛蒡のポタージュもうっとりするほど美味しかったけれど、柚子の香りのソースが添えられたコチのポワレが最高だった。
レモンバターと鴨のエキスがベースのタイム風味ソースを添えた鴨も、たいそう好みな味。
 
肉料理は6種類からの選択だった。息子が選んだのは「国産牛フィレ肉のポワレ グリーンマスタードソースとマディラ酒ソース」、だんなは「骨付き仔羊肉のパセリとニンニク風味のロースト ローズマリーソース」、あとは京都もち豚、京赤鶏、滋賀県産鹿肉といった感じ。魅力的なメニューが多くて、わくわくしながら決めるのも楽しかった。
 
ソムリエおすすめワイン3種セット(シャンパンと白ワイン、赤ワインを各100ml、1杯ずつ)を飲み飲み、今日はさすがに酔いすぎない酒量で抑えておいて、お食事終了。
 
それでも、日中の散策で疲れも溜まっていたようで、食事を終えて部屋に戻ったところで早々にベッドに沈んだだんな。
私と息子も早々に沈没。おつかれさまでしたー。