2013年4月18日木曜日

チキンカレーだ!

「木村屋總本店」のあんバター
清見オレンジ
牛乳
「木村屋總本店」のあんぱん、定番の品もさることながら、ここ数年のお気に入りが「あんバター」。粒あんと共に、なかなか思い切った量のバターがソフトフランスパン生地にくるまれている、ちょっと大きめなあんぱんだ。
 
「バターって……バターって、卑怯よねぇ……」
美味しくないはずないじゃんねぇ、と、バター好きの私は一度口にしてからすっかり気に入ってしまったのだった。
 
幼少の頃、学校給食で「バターを直喰いする生徒(おおむね男子)」というのがクラスに数人はいて、それを「やだぁ」を眉をひそめる生徒(おおむね女子)も一定数いて、私はどちらかと言えば前者寄りだった。直喰いするのは女子としてさすがに憚られたけれど、でも密かに「いいなぁ、私も直喰いしたい」と思っていた。自家製味噌ラーメンには当然バターがたっぷりだ。
 
この、ちょっと塩気を感じるパン生地がまた良い感じなのよね……と、あんこやバター、パン生地の量や味のバランスが相変わらずパーフェクトなあんぱんを堪能した。
 
で、デザートにデパ地下で先日買ってきた清見オレンジを出したのだけれど、一口食べて息子が
「……これ、このみかん、どこの?」
と。
 
え、こないだデパ地下で買ったやつだよ~と答えたら、「あんまり美味しくないね」ですって。
 
先月末にアークヒルズのマーケットで買ってきた完熟屋のみかん類、どれも外さず、すごく美味しかったものだから、他の店のを口にしたら物足りなく感じるようになってしまった私たち。
 
デパ地下の品も決して不味いものではないはずなのに、甘さが物足りない。香りも味も、なんだか「薄い」感じ。通販するとなるとやっぱりちょっと割高なので、またファーマーズマーケットが開催されるタイミングに都心に出てこられたら、たんまりここのみかんを買ってくることにしよう。
あんかけスパゲッティ ミラカン
アイスティー
ミュージカル「オペラ座の怪人」にハマるあまり、布教活動に勤しむ今日この頃。
昨年度にPTA活動を一緒にしていたお母さん仲間の一人が「25周年記念ロンドン公演」のDVDを見たいとおっしゃってくれて、今日は我が家にお招きした。
 
なにしろ通しで見て3時間ほどある長丁場のDVDということもあり、「じゃあちょっと早めに来ていただいて、お昼もうちで食べます?パスタとか、簡単なもので良ければ用意しますよ~」と提案。
 
「名古屋にあんかけスパゲティっていう名物料理があるんですが、話のタネに召し上がってみません?」
と、あんかけスパを出してみた。
 
どうも、定番料理やお洒落系おもてなし料理といったものよりも変わったものを食べさせたくて、我が家のお客さんは高確率であんかけスパを供される運命にある(あとはガンボスープとか、海南飯とか、肉骨茶とかタコスあたりが出されがち……あ、あと一緒に鍋を囲める仲良しさんなら豚味噌鍋も)。
 
「このパッケージに載ってるのがミラカンというやつで、ですね」と説明しながら、用意したのがミラカン(風)。ソーセージと玉ねぎとピーマン、パプリカ、マッシュルームをガーリックソルトでざっかざかと炒めて麺の上にトッピングした。レトルトソースをぐるりと麺の周囲に回しかけて、できあがり。
 
なんというか、ミートソースともケチャップともトマトソースとも違う、なんとも不思議なソースでね……と出してみたら
「ほんとだ!不思議な味!なんか辛いし!」
と驚かれつつも、「これは面白いし美味しい!」と喜んでくれて何より。
今度ちょうど夫が名古屋に行くって言ってるからこれ買ってきてもらうことにするね!と品名をメモしていた。
 
で、午後は、私も久々に通しでじっくり見たロンドン公演DVD。
日本人ののっぺりした顔とは違う、彫りの深い白人顔は美しいよなぁ~……とうっとりしつつも、でも大道具の仕掛けの素晴らしさは実際の舞台の方が楽しめるかも、と。日本語字幕のないDVDなのでちょこちょこ解説しつつ、見終わる頃には
「劇団四季のも見てみたくなっちゃった!」
と盛り上がり、来月ご一緒することになった。
カプレーゼ
ポテトサラダ
マサラチキンカレー
サフランライス
アイスプーアル茶
数日前、台所のスパイス収納籠を整理していて、「そうだ、久々にインドカレーを作って食べたい」と思い立った。
 
で、折良く骨つきの鶏もも肉が特売になっていたので、「ムルギランチっぽいのにしようかな~」と、作ってみたのは「マサラチキンカレー」。
 
カルダモンやシナモンなどのホールスパイスを炒め、刻んだ玉ねぎと青唐辛子も加えてじっくり炒める。鶏肉を加えたらパウダースパイスをあれこれまぶしつけて、あとは水煮缶トマトと水を加えて煮込んでいくだけ。クミンにコリアンダー、ターメリックとチリパウダー、と、定番のスパイスを使って、骨付き鶏もものの30分ほどで美味しく煮えた。
 
夕方から料理していたら、学校から帰ってきた息子が
「あ!やっぱりうちの匂いだった!」
だそうで。
 
「外にめっちゃカレーの匂いしてたけど、カレールーのカレーの匂いじゃなかったし、"こういう匂いさせるのは絶対ウチだ!"と思って帰ってきた」
とのことで。いやもうなんか、スミマセン。
 
御飯もちゃんとインディカ米(バスマティ米)を用意。シナモンとローリエ、サフランをちらっと加えてサフランライスにしてみたけれど、サフランが足りなかった(というよりあんまり質の良い品じゃなかったっぽい……バリ島で買ってきたのよね)のか、えらく薄い色のライスになった。
 
あとは、インドカレーにはいまいち合わないかもと思いつつ、冷蔵庫に残っていたポテトサラダと、ささっと用意したカプレーゼと。玉ねぎを数十分間炒め続けるのに力尽きてしまい、カレー以外はグダグダになってしまった。ものの本によると「玉ねぎをしっかり炒めることができればインドカレーは90%成功したも同じ」だそうで、でもその玉ねぎ炒めが地味に大変なのだった。
 
でも、がんばった甲斐あって、チキンカレーの仕上がりは上々。スパイスは思ったよりも控えめな風味で、「スパイシーな鶏肉のトマト煮込み」といった風になったけれど、とても美味しく煮えた。本当は鶏ももの皮は外さなければいけなかったのだけれど、鶏皮好きとしては外す気持ちにはなれず(外して別の料理に、と思わなくもなかったものの、私はカレー味に煮えた鶏の皮が食べたかったのね)、そのまま調理。
 
「インドカレーに鶏皮は入れない」理由については、具材を炒めるギー(=インドの澄ましバター)の風味が鶏皮の脂で損なわれるから、とか、インドの鶏肉加工の処理が甘くて皮に毛が残っていることが多くて食感が不快だから、といった説があるらしい。
 
「でも、まぁ、作って食べる私がこう食べたいと思っているのだから、これで良いのだー」
と、「クリスマスの鶏もも肉」的なものがばばーんと皿に盛られるカレーを仕上げちゃったのだった。
 
程よくスパイスが染みた骨つき鶏にかぶりつきながら、久しぶりのパラパラインド米をもぐもぐ。日本で生まれ育った私には日本の米がやっぱり美味しく感じられるけれど、暑い空気が似合うサラリとしたカレーにはインディカ米がぴったりだと思う。独特の香りもあって、すごく美味しい。