2013年1月12日土曜日

ハワイ満喫中

ホノルル 「KCC Farmers' Market」にて
 パイナップルソーセージホットドッグ $5
 Island Ginger Ale $2.75
 味見いろいろ
ハワイ旅行2日目~。
 
土曜の朝は、ダイアモンドヘッドの麓でファーマーズマーケットが開催されるそう。買い食いできるし、美味しいジャムや蜂蜜を買うことができるそうで、行ってみたいなぁと思っていたのだった。……が、母はいまいち困惑気味。
 
「えー……市場~?」
「市場って行っても、日本に持って帰れるお土産が色々あるみたいでさ」
「お母さん、留守番してようかしら……」
 
母はごにょごにょ言っていたけれど、
「フルーツも売ってたりするのかしら?」
「野菜や果物も売ってるらしいよ。小売りだからホテルの部屋で食べる分だけとか買えるし」
「じゃあ行くわ」
……ということになったのだった。
 
朝市の開始は7時と聞いている。朝6時半頃にホテルを出て、行きはタクシー使っちゃえと思っていたのだけれど、6時過ぎ、起きてみるとまだ外は真っ暗だった。「早朝」ではなく「夜中」の空。こりゃ、お出かけはちょっと暗くて怖いねと、ほんのり薄明るくなる6時45分を過ぎた頃にゆるゆる出発。タクシーでものの15分ほどの距離だった。チップ入れて$15ほどの距離。
 
到着してみたら朝市は7時半スタートとのこと。ほとんどのお店は「まだだよー」と店頭にロープなどを張っていて、でも一部のお店では既に買い物ができる。できるけど、「商品の受け渡し」はまだダメらしく、「名前を教えて?オープンしたら受け取りに来てね?」だそう。試食して美味しかったドレッシングや蜂蜜をいくつか買ってキープしてもらい、7時半を過ぎてから「いざいざー!」と本格的に買い物をした。
 
調子に乗ってずっしり腕に重さが来るくらいのジャムやら何やら買ってしまったけれど、これ、無事に持って帰れるのかしら……。
 
買い食いのブースも色々あって、なかなか凝った感じのお弁当とか、パンとか、ケーキとかも色々。
 
人気は「揚げトマト」と「焼きアワビ」、そして「ピッツァ」あたりらしいけど、母も私も「うーん」「まだ、そんなに食べたい気分じゃないね」と、美味しそうなソーセージ屋さんのホットドッグを買うことにした。ソーセージだけなら$4、ホットドッグにしてもらうと$5。
 
ジンジャーエール屋さんの、がっつり辛い本場味ジンジャーエールも購入して、表面がバリッと焼けたジューシーなパイナップルソーセージにかぶりついた。ふわっと香るパイナップルの風味と、肉汁たっぷりのソーセージ。うまうまー♪
ワイキキ 「Cream Pot」にて
 Souffle Pancakes w/Chocolate $16.50
 Citrus Spritzer $4.5
ファーマーズマーケット堪能後は一度ホテルに荷物を置きに行き、少し休んでから「今日は街を歩いてみましょう」と歩きやすいサンダル履いて街に出発。
 
そういえば、パンケーキをまだ食べてないねと、日本に進出している諸々のお店を思い浮かべるも、「多分母の好みはこっち系の店じゃないかなぁ」と、フランス風(?)のスフレパンケーキが名物のお店、「Cream Pot」に行ってみることに。川岸をてくてく歩いて向かえるので、ロケーションも良い感じ。
 
ホテルの一階にある、カントリー調のなんだか可愛いお店だった。件のパンケーキは、ストロベリー、バナナ、ラズベリー、ブルーベリーの4種類。$14.50で、チョコがけにすると$16.50。
 
私はストロベリー、母はラズベリーでいただいてみた。それが今日の写真。
 
ストロベリーもラズベリーも、果実の食感を残したコンポートになっていて、たっぷりのソースの上にころんころんとパンケーキが3つ。メレンゲたっぷりという風なふわっふわなパンケーキで、……というか「パンケーキ」というカテゴリーで、これは良いのかしら?と不思議に思うようなオリジナルな食感。「粉多めのスフレ」という感じ?
 
こんもりホイップクリームが盛られて、このクリームも美味しかった♪
ワイキキ 「Snow Factory」にて
 mango $4.25
「このパンケーキ屋さんから、200mくらい歩いたところに、不思議なかき氷のお店があるらしいんだけど」
行ってみる?と、またもてくてく歩いて、小さな小さなショッピングモールに。
 
モールと言いつつも洋服屋や雑貨屋はなく、飲食店と理髪店とランドリーと、あとタコベルなんかがくっついている、いかにもな地元住人向けのモールだった。2階建ての簡素な建物のすぐ前に駐車場スペースがある、「ああ、アメリカでこういうところにあるベトナム料理屋さんとかに行った行った」と懐かしく思う風な、「あるある」なモール。
 
その一角にあるのが「Snow Factory」で、いわゆるハワイの「シェイブド・アイス」とは違う、台湾で見るような「ミルクかき氷」を出すお店なのだった。
あの、貴婦人のスカートみたいな、ヒラッヒラのかき氷的なものが食べられるなら!と訪れてみた次第。
 
メニューの種類が豊富なこのお店、「ストロベリー」は、「ミルク氷+苺ソース」なのではなくて、「苺ミルクの氷を削ったかき氷」であるところが素晴らしい。選べるフレーバーは20種類以上(タロイモ、なんかもある)、そこにシロップとかモチ(!)とか、ゼリーとかをトッピングしてもらう仕組みだった。
 
パンケーキでそこそこお腹いっぱいになっていたので、ここは母と2人で1つ、プレーンなマンゴーかき氷をいただくことに。かき氷を受け取るスペースの横には、ナッツやスプレーチョコなどが置かれたコーナーがあり、ここのトッピングは無料ですることができる。ナッツとクッキークランチを軽くかけてからいただいてみた。
 
「貴婦人のスカート」とは外見は違っていたけれど、これが素晴らしく美味♪何かとうるさい母も「これは美味しいわねぇ!」とたいそう喜んでいた。
口に入れるとくしゅっと溶けていくふわっふわのかき氷で、見た目は淡いオレンジだけれどマンゴー味がちゃんと濃厚。ミルクっぽさもしっかり感じられて、甘みもそれなりに強いので、「コンデンスミルクかけたいところだけれど、かけたら甘過ぎちゃうかしら」という印象の味わいだった。
 
ああ、もっとお腹に余裕あったらモチとかトッピングして食べてみたかったかも。ピーニャコラーダ味とかも、きっとすごく美味しいだろうな。
ホノルル 「アラモワナセンター」内「翡翠王朝海鮮酒樓」にて
 安蝦咸水角 $3.5
 海鮮腐皮卷 $3.5
 翡翠蝦餃皇 $3.5
 灌湯小籠飽 $3.5
 芒果布甸 2×$2.95
 ビール(ハイネケン) $10.00
「由紀ちゃん、あっちに見えるあれは何?」
「あれは、コンベンションセンターで……その向こうは昨日歩いたアラモワナセンターだよ」
アラモワナまで歩いちゃって、そうしたらトロリー乗って帰れるねぇ……なんて言ったら、
「あら!また昨日のモール行けるの!?じゃあ行きましょうよ」
私、まだ見足りないなー……って思っていたのよ!
 
だそうで、2日連続アラモワナセンター。どれだけ好きなんだアラモワナセンター。今回の母との旅行は、まさにショッピング三昧で、だんなと息子が一緒だったらやらない(できない)事だったろうから、私もたいそう楽しんだ。今はクリスマスセールの最終形態という感じで、あちこちで50%offのワゴンが出ているような感じ。
 
昨日立ち寄ったものの、疲れと荷物の多さで、「欲しい……けど、もう持てないしけっこう高いし」と諦めた海生物の雑貨屋さんに再度寄れちゃったものだから、我慢できずに色々お買い物。
 
綺麗なクラゲ柄のお皿は、「mariposa」のロゴがついていて、昨日入ったランチのレストランのオリジナル商品なのであるらしかった。
「この皿、60ドルもするし……その割りに、このへんの塗りが剥げていたりするからなぁ」
と悩んでいたら、母が店員さんを捕まえて、ほぼ日本語で
「新しいのください。ここがね、ここの塗りがね、ほら、こんなでしょう?」
と交渉してくれて、結局、25%OFFほどの割引に。
 
「この塗りはこちらの瑕疵ではなくてアーティストの仕上げがこのようになっているのですが、現品限りのディスプレイ品になりますので、そこを考慮してお値引きします」
という感じになって、その値段になるならとありがたく購入。
 
クラゲポーチにクラゲオブジェにクラゲ皿にクラゲナプキンリングにクラゲカッティングボード。
 
さすが、私をクラゲ好きにさせたクラゲ国(アメリカの皆さんはクラゲが好きらしい……水族館には充実したクラゲコーナーがあるところがけっこう多い)の雑貨屋さん。「ははは、こんなお高いクラゲ皿、誰が買うのよ~」と思うような品があったりするのだった。良いお店だったなぁ。
 
洋服もあれこれ買って、気がつけば1時過ぎ。
 
大変!夕飯は5時半からなのにこんな時間に!と、慌ててレストランに行こうとするも、モール内のお店はどこもけっこうな混雑。最初はデパート「メイシーズ」内の「ザ・パイナップルルーム」を目指したのだけれど、当然のように30分待ち。ならばと最上階のレストランフロアに行ってみると、ここもけっこうな混雑。
 
飲茶料理もある中華料理レストランはそれほど待ち客がおらず、聞いてみれば「5分ほどでご案内できますよー」ということだったので、ここに入ってみることにした。整理券もらって……結局待ったのは30分くらい。観察していれば、整理券を受け取って店頭から離れていたお客さんがけっこういたようで、私たちの前には10組くらい待ち客が居たのだった。来る客来る客全員に「待ち時間は5分くらい~」と言っているのを聞いて、母と2人、苦笑い。
 
結局、夕飯の時間まで迫っているからということもあり、予定より更に品数少なめに、点心を4つばかりもらってビール飲んで、マンゴープリンで終わりにした。全体的に、接客もなんだかなぁという感じだったので、チップも少なめ、$32弱のお会計のところを$35置いてお店を出た(いつもは15%強、18%くらいつけることにしている私。イレギュラーなお願いをしたら20%+数ドルで切りの良い数字、とか)。
 
料理の方も、小籠包は肉汁たっぷりだったし、咸水角もちょっと独特なもので(カレーっぽいスパイスが効いていた)、これはまあまあだったけれど、蝦餃が衝撃の化学調味料味。こんなに化学調味料の「味」を感じる蝦餃なんて人生初めてだよ!と、これはこれで貴重な経験だったかも。
 
母が食べてみたいと頼んでみた、海鮮の湯葉巻き揚げは、春巻きよりも軽い食感の、ぺたりと薄い揚げ物。これはなかなか美味しかった。マンゴプリンは……うーん、ジュースをゼラチンで固めただけ、みたいな……。
ワイキキ「The Royal Hawaiian」内「AZURE」にて
 The Royal Papa 'Aina 2×$150
 Hot Tea $9.00
ハワイ滞在中、1回くらい、母好みの高級ホテルでディナーと洒落込みましょうかと、予約してみたのは昨日も訪れたロイヤルハワイアンの「The Royal Papa 'Aina」というプラン。
 
メインダイニングの、海に面したところに2つだけあるカバナ席。そこでワインペアリングつき特別コースをいただいて、お会計は1人$150。「お酒つきで12000円くらいなら安いかも」と思ったのだけれど、チップの存在を忘れていた私だった。チップ入れると結局1人15000円コースなんだわ。
 
昨日の「ハワイで人気」と聞いたmariposaが、私たち的にはがっかりだったものだから、「ハワイアン料理は私たちには合わないのかしら!?」と密かに戦々恐々していたのだけれど、ここの料理は最初から最後まで大変に美味しかった。驚きも感じさせてくれる料理はどれも綺麗だったし凝っていたし、そのこだわりがきちんと味に反映されていて、母も御満悦。ただ、もう大変にお腹いっぱいになってしまった。
 
いただいた料理は、
  • 先付け (クリスピーベーコンにうずらの目玉焼き)
  • 和牛ビーフの炙り焼き
  • コナ産ロブスターのロースト
  • ポテトスケールド・ハワイアン・フィッシュとコナ産アワビ
  • ハイビスカスとタヒチ産ライムのシャーベット
  • 牛フィレ肉のバター・ポーチ&フォアグラ
  • ソフト、ミデアム、ハード・チーズの盛り合わせ
  • マラカイボ“グランド・クル”チョコレート
……といったもの。
 
中でも「和牛ビーフの炙り焼き」が驚きだった。
 
表面を炙った「たたき」状の牛肉スライスにルッコラベースのハーブサラダやチーズを乗せて、その上に「燻製の煙を満たしたガラスのドーム蓋」をして食卓に持ってくる、というもの。食卓で蓋を外すと、白く煙った燻製の煙が散ると共に料理が現れて、「ごくほのかに燻製されたフレッシュ野菜と牛たたきの完成」という次第。
 
そのプレゼンテーションも面白かったし、燻製の具合もばっちりで、これがたいそう面白かった。皿の縁に、粉状になったわさびと塩が散らされていたのも、これも良いアクセント。
 
ロブスターにはタイバジルが合わせてあったり、全体的にどこかエスニックな要素もあるフレンチは、本当に最初から最後までばっちり美味しかった。合わせてやってくるワインも、「ブイヤベースソースのお魚に、甘めの白ワインはなかなか合うものなのね」とこれも勉強になったし。
 
ただ、メインディッシュの後がかなり厳しい感じに。
 
その時の腹具合(とワインの残り具合)によってチーズを切って貰うことはあるけれど、コースに最初からチーズが入っているというのもちょっと厳しいもので。
 
「こちら、チーズです♪」
と出てきた皿の上には、ハードタイプのモッツァレラ的なミルキーなチーズと、青カビチーズ、そしてエメンタール的なセミハードのチーズの3種類。どれも私は好きだけれど、ただ、その分量が「全部合わせて100g」ほどの大容量。
 
母はチーズをそれほどには好まないし、私もけっこうお腹いっぱいだし、ほんと、「どうしましょう……」という心持ちになってしまった。
 
添えられたフルーツなどはいただいたうえで、
「もうお腹いっぱいで……でもこのチーズ、とても美味しかったから持ち帰っても良いですか?」
とお願いして、包んでもらうことに。
「そうね♪明日食べると良いわ♪」
と、とてもステキなサービスをしてくれたテーブル担当の女性に言われたけれど、うん、もしかしたら日本に持って帰っちゃうかもしれないとです……。
 
私たちの隣のカバナには、日本人カップルがやってきていたのだけれど、彼らもチーズを出てきた段で苦行僧みたいな表情になっていた。うん、このチーズの量は、チーズ好きにもなかなかつらいし、そうでない人には「修行」に感じるものかもだ。
 
そして、その後のデザートが「超どっしり系チョコレートケーキ」というのも、またなかなかしんどいものだった。添えられたミルクジェラートがたいそう美味しくて、母も私もそちらをぺろりと食べた後、板状チョコがそびえ立つチョコレートケーキを前に「うーん……」と悩みつつ、でも私はなんとか完食。最後の一口を食べられなかった母のケーキも請け負って、ハワイに来て初めて消化薬のお世話になったのだった。美味しかった、美味しかったけど、チーズは1/3量で良かったし、ケーキは1/2量で良かったかな、なんて。それは私の胃が小さくなったからでしょうか神様。でも、日本女性の7割くらいは私と同じような気持ちになると思います神様。
 
そんな腹心地で、「近くのショッピングモールは夜10時まで開いてるらしいから、寄りましょう♪」とか言っていたのも「無理無理無理」という感じで、お部屋で飲む水だけ買って、よろよろとホテルに帰還したのだった。
 
さて、明日のサンデーブランチまでにお腹は無事に空くのかしら。