2012年7月20日金曜日

ひつまぶし~♪

鮭茶漬け(ほんのりゴージャス)
麦茶
昨夜からやけに涼しくなって、今日はなんだか5月頃みたいな空気。
 
水っぽくてサラサラして、そしてしょっぱい感じのものが恋しくて、パンはあったのだけれど「今朝はお茶漬けにしちゃおう」と思った。今日なら熱いお茶漬けもうざったくなく食べられそう。
 
で、永谷園の「鮭茶漬け」使って、冷凍しておいた塩鮭焼いてほぐしたのをトッピングして、更に「神宗」の胡麻ふりかけもかけて、ほんのりゴージャス鮭茶漬け。お茶漬けも豪華にすると「ゆっくり丁寧に食べなきゃ」みたいな気分になって、心なしか箸の動きもしずしずとお上品になる。
 
早くも明日から息子は夏休みだそうで、給食は昨日で既に終了。とはいうものの、8月上旬のコンクールまではほぼ連日の部活の一日練習が予定されているので、「夏休みが来た」というよりは「毎日弁当を作らなきゃいけないめんどくさい季節の到来」という印象の方が強い感じ。
 
今日の弁当は、昨日の夜になってから「給食終わったから明日は弁当だよ」と息子に指摘され、
「えええー!?しまった、それは把握してなかったよ!」
と、超焦りながら用意したもの。とりあえずうどんは常備しているので、うどん+別添で冷凍だしをメインにして、あとは幸いにも先日のローストポークの残りがあったのでスライスして、煮卵と刻みきゅうりと、果物と……と、体裁だけは整えた。
 
冷凍庫にはイベリコ豚とかも入ってるのだけれど、さすがに弁当にイベリコ豚を詰めるのはちょっと、なんだかなーだし。こういう時のために冷凍庫にある程度使えそうなものをストックするとかしなきゃなと思ったのだった。
練り物盛りあわせ(ちくわきゅうり・じゃこ天・チーズ磯辺)
ひつまぶし
シャンディ・ガフ
今年の「土用の丑の日」は一週間後の27日なのだとか。
 
スーパーには早くもそんなポップがいくつも立てられていて、じわじわと鰻の品揃えが増えつつあるところだった。
 
で、1尾1200円ほどの国産うなぎのパックがあったので、「ひつまぶしだったら、このくらいで充分だわ」と、思い立って本日は「ひつまぶし」。小さめの安い鰻でも美味しく食べられる最高の鰻料理だ。
 
鰻はこれまで電子レンジを使ったり酒をふってフライパンで温めたりと色々やってみていたけれど、改めてちゃんと検索して、「ためしてガッテン」の方法で温めてみることにした。
 
「ガッテン流 関東風かば焼き」
  1. うなぎをバットに入れ、やかんで熱湯をかけて湯洗いし、タレを取る。※熱湯は、うなぎがひたひたになるくらいの量が目安。
  2. 湯をかけたら直ぐに引き上げ、余分な水気をキッチンペーパーでとる。
  3. アルミホイルの上にうなぎを置き、酒小さじ2をふりかけてから包む。※アルミホイルに油を薄く塗るとうなぎがくっつかずに仕上がる。
  4. 3.を魚焼きグリルに入れて3分間ホイル蒸しする。
  5. ホイルの上部を開き、身にたれを塗る。
  6. ホイルを開放した状態のまま、再び1分間グリルで焼く。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/recipes/R20070725_01.html より)
 
「関東風」と言うからには、ちゃんと「関西風かば焼き」のレシピもあって、そちらはなんと油で揚げ焼きするのだそう。関西風うなぎの「サクッ・フワッ」が、それで再現できるのだとか。
 
「鰻のかば焼きを熱湯に浸す」というところをちょっと不安に思ったものの、でもその通りにやってみた。
 
市販のかば焼きは、固くてガビガビした感じがするもの。この手法で温めると、確かに柔らかくふっくら美味しく火が通った感じ。ただ、鰻のたれは追加で容器入りのを買ってきていたので、惜しみなく「熱湯で落として、再度塗って」ができたけど、添付のたれだけだったら物足りないことになっていたかも。
 
あとは、適当な深鉢にご飯を1合分ほど入れて、鰻の半量散らしてたれかけて、またご飯を1合分ほどかぶせて残りの鰻散らしてたれかけて……と。ひつまぶしの時は1人1合くらいのご飯ならぺろりと食べてしまうので、今日もしっかり用意した。できれば鰻2尾分乗せられた方が豪華で良いのだけれど、まぁいいやと1尾分で。
 
あとはわさびと刻んだ万能葱。お茶にしようか悩んだ結果、うな茶漬け用には鰹を昆布のだし汁を用意した。酒と薄口醤油、塩でしっかりめに調味。
 
あとはなんだかそういうのが恋しい気分だったので、「練り物盛りあわせ」の小皿も添えた。じゃこ天に、ちくわきゅうり、あとはお豆腐屋さんで買ってきた「チーズ磯辺」。チーズ入りはんぺんの磯辺揚げみたいなもの。
 
「おおー♪ひつまぶしだー♪」
「今日は魚介だよ」の声に一瞬がっかりした顔をした息子、でも献立を知って大喜びだった。私に負けず劣らずひつまぶしが好きな息子、「やばい、2合じゃ足りなかったかも」という勢いで、食べる食べる食べる。
「待て待て待て待て。ちょっとペース落として。お母さんのうな茶の分がなくなっちゃう!」
と悲鳴をあげて、なんとか私も「薬味がけ」「うな茶漬け」の2膳にありつけたのだった。
 
「鰻御飯に薬味乗せただけ」ではあるのだけれど、万能葱とわさびを乗せた鰻御飯は、鰻重とは全く違った味わい。私は「鰻重に山椒は不要派」なのに、ひつまぶしには美味しいわさびが欠かせない。ちょいちょいなすりつけて美味しくいただいた。
 
で、この薬味乗せ鰻御飯にだしをかければ「うな茶漬け」。天ぷら屋さんで「かきあげ茶漬け」いただいた時に「こんな美味しいものがこの世にあったなんて!」と思ったのだけれど、同様に初めてひつまぶし屋でうな茶漬けを食べた時に「こんな美味しいものが(以下略)」と思ったことを思い出した。何膳でもいけそうな、危険な美味しさ。
 
早めにさらっと「土用の丑の日イベント」を済まそうと思ったのだけれど、あんまり美味しかったので来週も安かったら鰻を買ってきてしまいそうだ。