2011年12月27日火曜日

今宵はボルシチ~

「marond」のカレーパン
カフェオレ
今日の朝御飯は、地元のチェーンパン屋「marond」のカレーパンで。
 
息子の好物のりんごのパンがあるお店だけれど、昨日夕食前に買い物に行ったので品揃えはもうあまり良くなくて、たんまり積まれていたカレーパンを買ってきた。
「あとメロンパンも食べたい」
などと息子が言うので、じゃあ明後日の分も買っちゃうか、と、メロンパン、あんぱんなども一緒に購入。
 
充実したサイズのパンなのにお値段お手頃で使い勝手の良いこのパン屋さん、総菜パンの種類も豊富でカレーパンもちゃんと美味しいのが素敵だ。たまには紅茶を淹れようかと思いつつ、結局寝ぼけながらいつもの通りにコーヒーの支度をしてしまって、コーヒー飲みながらいただいた。
 
年末休みまであと少し~。
セミドライいちじく・枝付き干し葡萄
ミックスサラダ
鴨のコンフィ
ボルシチ
羽釜御飯
ビール(TUBORG JULEBRYG)
なんだか唐突に「ボルシチ食べたい」と思いたった。
 
「たいめいけんの酢油キャベツ、美味しいよね」
「ボルシチも美味しいよね」
なんて話をしていて、「ボルシチ食べたい」に繋がったのだと思う。
 
地元のスーパーに、野菜としてのビーツ(赤かぶ)の扱いがあるところはなくて(たまーに見かけることがあるかなー、くらい)、なので水煮缶詰を買ってきた。買い置きの豚ヒレ肉ブロック使って、煮込もうかな、と。
 
……が、肝心の「たいめいけん」のボルシチレシピを確認したら、ビーツが材料に入っていなくてびっくりしてしまった。トマトの果肉とトマトペースト、少量のケチャップが入るけれど、ビーツの記述はなく、よくよく見れば作り方の中に「ビーツを入れたかったらここで入れる」という控えめな記載が。こりゃ、大きな缶詰1缶使ったら全然違うものになっちゃうぞ、と、別に作り方を探した。ちょうど缶詰1つ使ってできるレシピがあったので、今回は小林カツ代さんの作り方で。
 
でも確かに、たいめいけんのボルシチって、こんな感じで「ビーツ色」ではなくて「トマト色」。ミネストローネのトマト色よりもさらにあっさりとした、"トマト風味、ビーツ風味"な程度のボルシチが、かの店のボルシチなのだった。
 
小林カツ代さんのレシピは、人参1本を4等分にして煮込む風な、ごろごろ具材の豪快なもの。圧力鍋に出てきてもらって、肉の加熱はこれで一気に済ませることにした。玉ねぎと人参、缶詰のビーツを輪切りにしたものをざっと炒めて、肉も加えたらひたひたの水と顆粒コンソメ、ローリエと黒胡椒加えて加圧30分。その後でビーツ缶の汁とじゃがいも加えて煮込むこと15分。味つけは塩胡椒で、そしてこちらのレシピにはトマトが入らない。
 
そうしてできあがったシチューは、それほどにはビーツのくどくどしい赤紫色が目立たない、「ほんのりと異国味のスープ」みたいなものだった。知ってはいたはずだけれど、ビーツ缶が汁も実もかなり甘くて(ビーツは野菜として一番糖度が高いのだそう)、「ボルシチってこんなに甘くて良かったっけ?」と塩胡椒強めで調味してみたり。
 
定石通り、サワークリームを添えていただくことにした。
 
あとは簡単に、1切れ余らせておいた鴨のコンフィを温め、レタスやパプリカ、トマト、茹でたブロッコリーなどを合わせたサラダと一緒に大皿に盛りつける。酒の肴にいちじくと干し葡萄。そしてやっぱり炊きたてご飯。
 
ビーフシチューはわかる。ちょっと譲ってクリームシチューも、まぁ、わからないでもない。
でも、今日のボルシチにまで、息子は具を食べた残りスープにご飯を投入しようとしていて、
「えええええ~」
と思ってしまった。息子、そういう食べ方が大好き……(でも味噌汁をご飯にかけて食べたりはしない。それは違うらしい)。
 
「え、でも、サワークリーム入れたでしょ?君、けっこう入れたよね?」
「んー、でも美味しいかなって思って……うん、美味しいよ~」
満足気に食べる息子を見てか、「俺も試してみよう」と、だんなまで残りスープ(サワークリーム風味)に少量のご飯をイン。
 
「……いや、美味しいよ、これ。案外美味しいって。似合わなくもないって」
と一口味見させてくれたけれど、……うん、なんかこう、ドリアのご飯みたいな、そんな感じ……?
 
でもこれ、ロシア人もびっくりの食べ方だと思うよ。